【14.04.12】重油流出被害 支援を 貨物船事故で国にもとめる 神奈川・千葉 共産党議員ら
神奈川県三浦市沖の衝突事故(3月18日)で沈没した貨物船から漏れ出た重油が、神奈川、千葉の両県で被害を与えている問題で11日、日本共産党の両県委員会は、衆院議員会館で、被害への支援を国に要請しました。
要請には、神奈川県三浦、横須賀、逗子の3市と葉山町、千葉県富津市の議員団と、川副邦明党県委員会副委員長、中島廣信党神奈川県委員会農漁民部長が参加。▽衝突事故の原因究明と再発防止▽重油の流出防止▽漁業などへの被害状況の調査▽風評被害も含む漁業などへの被害の補償―を求める要望書を提出しました。
田村智子参院議員と、志位和夫委員長、小池晃副委員長の両秘書が同席しました。
海上保安庁は、12日潜水し、重油が流れ出している穴をふさぐ予定だと説明しました。農水省水産庁は、被害を受けた漁民への融資などの支援相談窓口を3月28日に設置し、4月10日、窓口を紹介する印刷物を神奈川、千葉両県内の各漁協に30枚ずつ郵送したと報告。融資には1カ月かかると説明しました。
参加者は、漁に出られない漁民は、一切の収入が断たれたと述べ「当面の生活のために借りるお金。もう少し早く対応できないのか」と訴えました。
田村氏は「事故をきっかけに漁業を諦める人を出してはいけない」と、支援を求めました。
(2014年4月12日「しんぶん赤旗」より)