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【11.05.19】生肉食中毒 田村氏、国責任ただす
本社に指導・監督を
日本共産党の田村智子議員は19日、参院厚生労働委員会で、焼き肉チェーン店「焼肉酒家えびす」の生牛肉(ユッケ)による集団食中毒事件について質問し、生肉などの衛生管理強化へ、国が責任をもつ仕組みをつくるよう求めました。年間300人以上にのぼる生肉による食中毒患者発生の実態をふまえたうえで、田村氏は今回の重大事件に対してさえ厚生労働省は都道府県の保健所に通知を出すにとどまり、直接の監督・指導をしていない実態を指摘しました。
細川律夫厚労相は、「食品衛生法では都道府県が処理することになっている」と答弁。
田村氏は、「全国展開のチェーン店について情報を把握し、本社への指導監督を行うなどしなければ、罰則をつけても食の安全への国の責任を果たせない」と要求。立ち入り検査を行う都道府県の衛生監視員はわずか7820人にすぎず、この体制で年間325万件以上の検査を行っていることも示し、職員配置の基準も都道府県と協議して改善するよう求めました。
(2011年5月20日(金)「しんぶん赤旗」)