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【10.08.06】公的病院の存続要求
参院委 田村議員が初質問
日本共産党の田村智子議員が6日、参院厚生労働委員会で初質問に立ちました。濃紺のスーツに身を包んだ田村氏はまず、B型肝炎訴訟を取り上げ、
「原告のみなさんは肝臓がんや肝硬変など病をおして和解協議に臨んでいる。『私たちには、時間がない』という訴えは切実です」とのべ、一日も早い救済策の提示と、誠実で迅速な話し合いを求めました。
長妻昭厚労相は「9月1日に回答を申し上げる。多くの人に対応する対策をつくり上げていきたい」と答えました。
田村氏は次に、社会保険病院・厚生年金病院を運営する独立行政法人「年金・健康保険福祉施設整理機構」(RFO)の存続期限を2年延長する法案について質問。
東京都大田区の社会保険蒲田総合病院で将来不安から離職者が相次ぎ、小児科の一時閉鎖などに追い込まれている実例や東京北社会保険病院では地域住民が存続を求めて長年にわたって運動していることを指摘し、支援すべきだと迫りました。
長妻厚労相は「誤解のないようにメッセージを出す必要がある」として支援をしていく姿勢を表明しました。
また田村氏が、「公的な病院を削減しない」とのマニフェストの姿勢は変わらないのかとただしたのに対し、長妻厚労相は「地域医療を担う体制は維持し、譲渡は住民、自治体の了解を前提に行う」と答弁しました。
(2010年8月7日 しんぶん赤旗記事)