【07.06.07】参院選挙区候補学習集会に参加
「9条変えさせない」(田村さん)、自・公・民は憲法問題にふれず
東京選挙区候補が政策を語る学習集会が、7日、衆院第一議員会館でひらかれました。日本婦人有権者同盟が主催したものです。
日本共産党の田村智子、保坂三蔵(自民・現)、鈴木寛(民主・現)、大河原雅子(民主・新)、山口那津男(公明・現)、杉浦ひとみ(社民・新)、川田龍平(無所属・新)、東条由布子(同)、ドクター中松(同)の各氏が出席しました。
田村氏は、学生時代にかかわった核兵器廃絶の運動が政治活動や日本共産党に入党するきっかけとなったことを紹介。「改憲手続法が成立した後の選挙で、憲法九条を絶対に変えさせない」と語りました。
また、秘書時代に出産、子育てをしながら、女子保護規定を撤廃する労働基準法改悪案の審議にかかわった体験についてふれ、「長時間労働で子どもたちから父親を奪うだけでなく、母親までも女性の深夜労働の撤廃で奪っていいのかという思いがこみあげた。働く人を守る政治を実現したい」と強調しました。
参加者から質問があった「政治とカネ」の問題について田村氏は、企業・団体献金の禁止と政党助成金の廃止を主張。また、どういう国家を目指すのかとの質問には「国として、国民の生きる権利を守る国家を目指したい」とのべ、「国際社会の中で日本は、人権や平和の問題で、憲法の立場に立てばいい働きができる」と語りました。
自民、公明、民主の各氏は、改憲問題にまともにふれませんでした。国民の批判が高まっている「消えた年金」問題について、自民党の保坂氏が「安全、安心が脅かされたと思えてならない」とし、公明党の山口氏は「正直言って、あきれ果てている」と、人ごとのように語り、政権与党の責任を棚上げにする姿勢を示しました。
民主党の鈴木氏は「私は民主党の教育三法の立案者だ」とのべましたが、同法案は教員免許更新に政府以上の高いハードルを課すなど、問題の多いものです。民主党の大河原氏は、生活者ネット所属の都議時代に石原都政の「オール与党」の一員として悪政に賛成しながら、「石原(慎太郎)都知事と対決してきたつもりだ」と語りました。
社民党の杉浦氏は「政治とカネ」、企業・団体献金禁止の問題について、「おカネが全部良くないという考えはよくない。ヒモのつかない形で使うのはいい」とのべました。
(「しんぶん赤旗」6月8日付から転載)