日本共産党 田村智子
コラム

【12.12.26】特別国会が始まりました

参議院の首班指名の結果は・・・

 
総選挙後の特別国会が始まりました。
衆議院の首班指名の様子がテレビで中継されているなか、参議院も、若干の時間をずらして首班指名が行われました。

写真は、その投票用紙(上が表、下が裏)です。
各議員に3枚配られたので、使わなかった1枚を持ち帰ってきました。

投票結果が読み上げられた時に、私もメモしました。
1回目の投票の結果は…
安倍晋三氏(自民)107、海江田万里氏(民主)87、
渡辺喜美氏(みんな)11、森ゆうこ氏(未来)8、
志位和夫氏(共産)6、福島みずほ氏(社民)5、
石原慎太郎氏(維新)3、自見庄三郎氏3、
亀井静香氏1、白票3。

どの被指名者も過半数に達しないので、上位2名を対象とした決選投票。
結果は、安倍氏107、海江田氏96、白票30、無効1。

 
この結果をどうみるか。
いろいろに面白い要素を含んでいると思っています。
私が小さな確信にしたのは、1回目と2回目で自公の票は自公のままだったということです。

野党がどのように共同できるかは、まだ未知数です。
けれど、自公だけでは参議院で過半数にはならない。
自公と協力するという動きが、首班指名の投票ではみられなかった。
これをどうみるか。

参議院と衆議院が「ねじれ」であることに、「決められない国会でいいのか」という議論がマスコミではとりだたされています。
けれど、一番の「ねじれ」は、相変わらず、国民要求と国会の議席の「ねじれ」なのです。

国民の要求の強さ、運動の広がりと盛り上がりによって、自公政権に対抗する力をつくる参議院のなかにつくる可能性があるのではないか。

「消費税増税法案を採決させない」という道理ある要求の一点共同が、国会にあたえた影響は決して小さいものではありませんでした。
そのことにあらためて確信を持って、新しい国会の可能性を、自らの手で切り拓いていかなければ。