日本共産党 田村智子
コラム

【12.12.18】8議席の悔しさとわきあがる「闘志」

来年夏にむけてできることから、すぐに!

選挙結果に、「悔しい」という思いに続いて、「闘志」と表現するのが一番近い感情がこみあげてきました。
自民・公明で衆議院の3分の2、憲法改定の発議が可能な議席数。
そして来年7月には参議院選挙。
すぐに立ちあがるときだ!という思いです。

小選挙区に5人、6人と立候補していたら、議席につながらない投票の方が圧倒的に多数です。
「反自民の票が複数の党に分散した」というマスコミ評。これは浅薄です。
政策も多様化しているもとで、なぜ1人しか当選者を出せないのか、小選挙区という制度が本当の政治の変化を妨げているのです。
オセロゲームのような選挙にしていたら、日本の政治の劣化はどこまでもすすむでしょう。

自民党の議席は虚構の民意。
むしろ私は、維新の会、みんなの党が議席をのばしたことへの問題意識をもっています。
「勢いがある、何かやってくれそう」という、インタビューの声に「う〜ん」とうなってしまいます。

私達の世代には、自分たちが政治を動かしているという体験・実感が乏しい。
学生時代の終わりに売上税反対の運動に取り組んで、これを頓挫させた、これは貴重な経験でした。
60年代の核実験をやめさせようという運動、70年代の公害なくそうの運動、保育所を自らつくる運動…、主権者であることを実感した方々が大勢いたと思います。

NHKのドラマ「シングルマザー」は、児童扶養手当削減に当事者が声をあげていく過程が描かれていました。
政治をこのようにドラマに織り込み、しかもストーリーの核にすえた、これはすごいこと。

地域の中で、一致する要求で様々な立場の人たちといっしょに行動する、運動を知らせつくりひろげる。
こういう活動がどこまでできているか。

切実な要求をかかげて運動にとりくむ方々と、要求実現への展望や課題をじっくりと話すことができたかどうか。
運動しているみなさんと、どこまで一緒に歩んできたか。

そして何より、日本共産党が現に国政ではたしている決して小さくない役割を、私は大胆につたえていただろうか。
国会質問では、他党をしのぐ役割を確実に果たしています。
でもその活動を知らせなかったら伝わらない。伝えることにどこまで貪欲にとりくんでいたか。

要求も私達の政策も明確です。
今からすぐに、できることにとりくんでいきます。