日本共産党 田村智子
コラム

【12.12.11】「給料引き下げ競争をもう終わりにしよう」

横浜市内のビジネス街で街頭演説

今日は横浜市内をまわりました。
駅前、市役所、県庁前など、働く皆さんを意識した街頭宣伝。

人がいるところに出かけていって、どこまで足をとめてもらえるかという作戦――やりがいありました。
通りの向こう側でずっと聞いてくれた方、バス停で聞いていてビラをくださいと声をかけてくれた方、質問してくる方、話し終わったら拍手してくれた方。
手ごたえは確実にあるのです。

郵政解散、2大政党、政権交代、この間の政治戦では訴えても訴えても、そもそも相手にしてもらえない、というジレンマに苦しんできました。
今回は、全く違います。
20代、30代、40代という若い世代の方々が、真剣に聞く姿が、街のあちこちでみられるのです。

本日の演説の力点の一つ。
「給料引き下げ合戦では、日本の経済はよくならない」
人件費を削ることでしか利益をあげられない、こんな企業がどうして産業力をつけることができるのか。

非正規雇用の爆発的な広がり、30後半〜40代の正社員がパワハラでリストラされていく。
ものづくりの基盤がこわされる、技術や経験の継承が断たれる、時間をかけた技術開発が不可能になっていく――ここで人権費切捨て路線をたださなければ、日本の経済の危機です。

公務員人件費削減を掲げる政党に、なぜ民間給与の引き下げを問題にしないのかを問いたい。学校、保育所、図書館、省庁も自治体の役所も、非正規の職員がどんどん増えていることをどう考えるのか。

マスコミの論調も、デフレ不況の根本の雇用破壊を問題にするようになってきました。
これは私たちの論戦の成果でしょうか。
政策が現実社会に直接に響く時代、ここががんばりどころです。