コラム
【12.12.12】北朝鮮のミサイル発射は許されない
アジアの平和確立のために日本が果たす役割は・・・
千葉県での街頭演説。電車を乗り継ぎながら、流山市、我孫子市、松戸市、鎌ヶ谷市をまわりました。
移動中に、北朝鮮がミサイルを発射し志位委員長が抗議声明を出したというメールが届きました。
この連絡をうけて、すぐに演説を変えました。
「核兵器やミサイルでおどしつけて外交交渉をすすめる、こんなことは許されません」
「アジアの国々と協力して、北朝鮮に道理をつくしてものをいい、アジアの平和をつくらなければなりません」
「目には目を、歯に歯をというやり方では、問題を解決をすることはできません。武力で他国を脅しつけたり、武力で言い分を通すはあやまりだという、憲法の立場こそ今、切実に求められています」
国防軍創設、集団的自衛権の行使、そのための憲法改定――自民党や維新の会が選挙の政策として主張している今、アジアの平和をどう確立するかは、政治戦の大きな争点です。
北朝鮮の問題、尖閣諸島の問題で、日本はどうなるのかという不安は小さくありません。
軍隊を持てば、これらの問題は解決するのか、ここを冷静に深く考えることが必要だと思います。
過去の侵略戦争を正当化し、軍隊を持ち、交戦権を憲法に明記する――アジアの国々はそういう日本を信頼するのでしょうか。
まったく逆ではないのか。
戦争と武力攻撃を否定する立場こそ、アジアの国々との共同や関係の発展の力になるはずです。
この立場を明確にして、歴史の事実を冷静に確認してこそ、領土についての問題も話し合いによる解決に道がひらけると考えます。
集団的自衛権とは何か。集団的自衛権の名によってベトナム戦争、イラク戦争が行なわれました。
イラク戦争は、イギリスがイラクのミサイルの射程距離にあることから、アメリカはイギリスを「集団的に自衛する」という理由で、イラクへの先制攻撃にふみきったのです。
集団的自衛権とは、アメリカの先制攻撃による戦争を正当化する理由としてつかわれてきたのです。
ベトナム戦争にも、イラク戦争にも、自民党政治は強力の立場をとりました。
歴史の検証もせず、日本の侵略戦争もアメリカの先制攻撃の戦争も一切否定せず、国防軍創設、集団的自衛権の行使を主張する、その意味を深く考えなければ。
ベトナム、イラクからの帰還兵が、心身の傷にどれほど長く苦しんできたか。
「あの時、反対していれば」という後悔をするわけには絶対にいきません。