日本共産党 田村智子
コラム

【12.11.11】雨をついて国会包囲行動へ

ドラム、ラップ、歌、そして熱いコール

 
昼過ぎから空は今にも雨が降り出しそうな重い雲。
原発なくせ!国会包囲行動がどうなるか、心配しながら国会に向かいました。

午後4時過ぎ、地下鉄の駅を出ると聞きなれたドラムの音。
「再稼動反対! 大飯をとめろ! 大間はやめろ!」
雨など物ともしない、熱気と迫力が満ち満ちています。

自転車で国会周辺を走りぬける人たち。
信号待ちの二人組に声をかけました。
「がんばりましょうね。雨だから気をつけて」
大きく手をあげて、さっそうと雨をついて走っていきました。

国会周辺だけでなく、全国様々な場所でスタンディング・アクションがとりくまれていることは、家を出る直前にチェックしたフェイスブックからも伝わります。
「私は**に行きます」
「かっぱが必須ですね」
「風邪を引かないように」
そんなコメントのやりとりが飛び交っています。

午後5時、日本共産党国会議員団から4人が国会正門前に集まりました。
雨はどんどん強くなってきます。
記者会館側の歩道には傘の花が満開です。

正門前のステージは、もうこれ以上は入れない!という人の波。
かきわけるように指定された場所にもぐりこみます。
もう傘も差していられません。
スタッフのみなさんも、カッパから水をしたたらせています。

ライブ会場に来たような音楽と歓声にあふれたこの場所。
この一体感、高揚、確かな意志表示――官邸前・国会前行動が1年半続いてきた理由の一端が体感できる瞬間です。

私も参加者の1人になって、ラップにあわせて拍手し、コールしました。
こんなかっこいいコール、病み付きになりそうです。
ビクトル・ハラのメロディ、「平和のうちに生きる権利」を日本語の歌詞で歌う。
主催者である反原発首都圏連合の一人、ミサオ・レッドウルフさんの情熱的なコール。

志位和夫委員長とともに、笠井亮さん、宮本岳志さん、そして私がお立ち台のような舞台に。
ほぼ毎回参加しスピーチしてきた志位さん、笠井さん。
顔なじみのみなさんが多数いるようで、握手や手を振る姿があちこちに。

志位さんのスピーチで、今年の流行語大賞に「脱原発」がノミネートされていると知りました。
「流行語大賞にしようじゃありませんか」
「流行に終わらせず、実現しようではありませんか」
うまいな〜と感服しますね。
毎回、どういう話をするかを考えているんだなぁと、当たり前ですが、これが難しいこと。

正門前から移動すると、自転車隊の人数は一層増え、官邸前の人もますます増えている。
雨の天気予報に「参加者が減るのでは?」と、原発にしがみつく勢力は期待したかもしれません。
とんでもない!
私たちの意志は、もう止めることなどできないのですから。

 
(写真は「赤旗」HPの速報から)