日本共産党 田村智子
コラム

【12.10.29】臨時国会がスタートしたけれど・・・

参議院の本会議・委員会はどうなる?

 
始まりました。臨時国会。
朝10時から、参議院では本会議が開かれて、常任委員会の新しい委員長を決めるなど、いつもの始まりとなりました。

ところが! その後は白紙です。
午後2時から衆議院では野田首相の所信表明演説。
通常は、続けて参議院での所信表明演説となるはずが、本会議は再開されることなく、第1日目が終わりました。

野田首相への問責決議が可決されているのに、何事もなかったように野田首相の所信表明を聞くわけにはいかない――私達も問責決議を出した会派として、これは自民党・公明党と一致します。
(公明党は問責決議の採決の時、本会議場を退席していますが…)

民主党は、大変な事態だということを受け止めて、けじめをつけるべき、ということです。
一院だけの所信表明演説は、憲政史上、つまりは国会ができてから初めてのこと。
その危機感が、与党民主党からは全く感じられないのは、どういうことなのか。

「解散の時期を明言するまで、審議に応じられない」と怒る自民党・公明党。
これもまた筋違い。
「消費税増税法案の成立に手を貸したのは、解散を約束したからだ」――これは、どういう理屈なのか、私はいまだに理解できません。

衆議院での所信表明演説。
事前に文章が、参議院議員にも配られました。
ぱっと目を通しただけで、キーワードは「明日」だとわかるような演説です。
これは、「やめる気なし」「解散する気なし」宣言では?

参議院でこの演説を聞いていたら、我慢できなかったかもしれません。
あきれて、頭をぷるぷると横に振ってり、不規則発言したり、机をばんばんたたいていただろうなぁ。

原発稼働は「明日への責任」、消費税増税の決断は「明日への安心」…
国民の声、叫び、志は、野田首相にとってやっぱり「音」でしかないのです。

参議院でもわが議員団は、論戦準備に入っています。
衆議院では、志位和夫委員長が先陣きって代表質問に立つ予定です。
じりじりと待つだけの国会にならないように、国会運営での知恵と行動も求められています。

写真は、国会初日の定番。
国民大運動実行委員会のデモ行進を激励する、参議院議員団のフルメンバーです。
時折、銀杏の香り漂う中、元気にコールをあげました。