コラム
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【12.10.26】梅ちゃん先生の町で街頭演説
大田区蒲田駅前で日本改革の提案を語りました
蒲田駅東口、昔ながらの駅前ロータリーが残る貴重な宣伝ポイントです。午後5時30分、小選挙区の予定候補者、香西かつ介さん、山本順平さんと一緒に宣伝カーの上へ。
(大田区は人口が多いため、小選挙区は2つの選挙区に線引きされています。
国政候補や議員が、行政区よりも狭い選挙区とは…。
小選挙区の問題点の一つだと思います。)
二人とも若い!
香西君は子育て真っ最中のお父さん候補者。
山本君は会社員の時に日本共産党と出会って入党したラガーマン。
力強く、はつらつと訴える姿は、新鮮でまぶしいですね。
私の演説は、石原都知事辞任騒動から始めました。
辞任にも驚きましたが、石原氏と平沼氏が話し合って、「たちあがれ日本」の解党を決めたというニュースには驚きをこえてあきれてしまいました。
政党とはそんなものなのか、二人が話し合えば、党の存在をなくすことができるのか!
日本の政治の劣化はここまで深刻なのかと思えてなりません。
石原氏なりの「憂国」の思いからの国政への転換かとは思います。
しかし、自民党をさらに右傾化した政治勢力が次々と現れる、これでは領土問題の解決はますます困難な状況になりかねません。
歴史の事実と、侵略戦争・武力による領土拡張は誤りであるという確固たる立場で、冷静に誠実に中国政府、韓国政府と話し合う以外に、領土問題の解決はないでしょう。
志位委員長が在日本・中国大使に面談し、この立場で、尖閣諸島は日本領土であるということを提示したことは、おそらく政府や他党には衝撃を与えたことでしょう。
こういう領土問題から話を始めたのは、今日の街頭演説が初めてのでした。
通行人の男性が「よく勉強している」と声をかけ拍手を送ってくれました。
消費税ではない財源を確保して社会保障の充実を――ゆきづまりを切り拓く方向に共感がえられたかどうか。
バスを待つ方が、熱心にこちらを見ている姿に、伝わっていることを期待しながら話を続けました。
蒲田駅で話すならぜひこのことにふれなければ――電機リストラ問です。
日本の電機・自動車の評価が高いのは、性能のよい部品、良質な部品を大量生産する要である金型が町工場から供給されているからです。
大企業が、技術の進歩、新たな製品開発で、経営難をのりきるのではなく、とにかくリストラで人件費を削減するというやり方。
日本の町工場が経験と技術と英知を結集してつくる金型の設計図、大企業が勝手に海外に持ち出して、技術の流失を自らつくりだした。
経営者の責任とは、コスト削減なのか、リストラをやることなのか。
技術を育てる、人を育てる、赤字でも5年・10年先をみて製品開発にとりくむ。
労働者とも町工場とも、苦しいときだからこそ、力をあわせてものづくりの再興にとりくむ。
それが大企業の責任ではないのか。
実は最近、蒲田を舞台とする映画のDVDを観たのです。
森田芳光監督の遺作となった「僕たち急行A列車で行こう」。
松田ケンイチさん、瑛太さん、二人が鉄道マニアの役を演じたコメディです。
「鉄ちゃん」と呼ばれるマニアの話かと思ったら、町工場への深い愛情、深い敬意があふれた作品でした。
鉄道車両のモーターや部品が、その路線の特徴にあわせてつくられていること。
(駅の間隔が短い路線では、加速と減速がスムーズに行なえるよう設計されているのだそうです。)
車両のなかのさまざまな部品も、デザイン・機能・耐久性などを検討して、その場所にふさわしいものがつくられているのでしょう。
それは大量生産の大企業の仕事ではなく、蒲田のような町工場によってつくられているのです。
舞台となる町工場、銀行からも地元の信用金庫からも融資を断られてしまいます。
「これまでは技術に対して融資してきましたが、方針が変わりました」と信用金庫の担当者。
これが構造改革がもたらしたものなのかと思えてなりませんでした。
技術が確かな町工場、新しい機械を入れることでさらに精密な仕事、難しい仕事もできるようになり、ものづくりのレベルをあげることは間違いない。
かつては、その技術の将来性に銀行や信用金庫は融資をし、日本のものづくりの発展に貢献してきた。ところが…。
近視眼的な黒字追及が、長い目で見たときに日本の産業を衰退させてしまう。
今、この問題を直視しなければ、日本のものづくりの土台は崩れかねません。
技術の継承をするためにはもうぎりぎりの時を迎えているのではないか。
日本の曲がり角、どういう道を進むのか。
総選挙に向けて、私たちは日本の現状を深く見つめ、歩むべき道を見出さなければなりません。
蒲田駅東口に今もはためく「梅ちゃん先生」の町をアピールするのぼり(写真上)。
のぼりの写真を撮ろうとして、駅ロータリーの二つの像に気がつきました。
一つはこれ。蒲田の歴史と誇りを感じさせる男性像。
向かい側には、子どもを抱く女性の像。梅ちゃん先生を思いださせる立ち姿でした。
のぼりの写真を撮ろうとして、駅ロータリーの二つの像に気がつきました。
一つはこれ。蒲田の歴史と誇りを感じさせる男性像。
向かい側には、子どもを抱く女性の像。梅ちゃん先生を思いださせる立ち姿でした。