日本共産党 田村智子
コラム

【12.07.16】大成功!「さよなら原発」10万人集会

こんなパレード見たことない

朝10時、我が家の最寄り駅、地下鉄千代田線の綾瀬駅を出発。
代々木公園駅についたのは10時40分頃、すでに駅構内は改札を出る行列ができていました。

メイン企画の始まりは午後12時過ぎ、パレードの出発は1時30分。
早めに家を出たつもりでしたが、駅から代々木公園まで歩道はカメの歩みとなりました。
長野県からの参加者とともに、ゆっくりゆっくり坂をのぼり、うたごえ運動のみなさんの「ふるさと」に迎えられ、集合場所に指定された道路に到着しました。

第1会場のサッカー場の柵の外をぐるりと周ってみました。
炎天下、木陰をもとめて場所をとる参加者のみなさん。
地域や団体の旗を持つ人を目印に、会場周辺はすでにパレード状態です。

東京、神奈川、千葉、私の活動範囲の地域から来られた皆さんと、声をかけあい、握手をし、いつの間にか串揚げを手に持って食べながら…。
はぐれないよう、一緒に息子、娘も歩いてくれました。

埼玉、茨城、福島、福井、長野、岡山…、遠方からの参加者の方からも、声をかけていただきました。
でも、圧倒的には私の顔をみても、名前を聞いても「?」という皆さんだったと思います。
代々木公園にこれほどの人が集まったところを、私の四半世紀を超えた党活動でも見たことがありません。

 

会う方、会う方、すがすがしい笑顔、10万人(後刻の主催者発表17万人!)の1人となったという高揚感に満ちています。
思い思いのスローガンで、原発をなくす決意をあらわしています。

残念ながら、ステージの音響が周囲にはほとんど聞こえてこない。
呼びかけ人のあいさつを一部でも聞きたい、ステージの裏側(柵の外ですが)に移動してみました。

12時前、少し早く第1会場で、集会の開会が宣言されました。
その瞬間、サッカー場から、サッカー場をとりまく道路から、うねりのような拍手がわきたち、一瞬、鳥肌が立ちました。すごい!

鎌田慧さん、坂本龍一さんのあいさつをライブで聞きました。
姿は後姿含めて、ほとんど見えなかったのですが、同じ目的や志をもって、同じ集会で同じ空の下に集まっていることを実感できました。

娘を残してきた場所に戻ると、しばらくしてやっと会場の音声が、どうにか聞こえるようになりました。
主催者のみなさんも、初めてのことで、音響が思い通りにいかなかったのかもしれません。

呼びかけ人の1人、瀬戸内寂聴さんは90歳!
炎天下、90歳の女性が堂々とはつらつとメッセージを伝えている、この場に居合わせることができて本当によかった。

会場のメッセージを聞くのと、通りかかる方とのあいさつとで、あわただしく時間が過ぎていきます。
代わりに「寂聴さんは知っている」という娘が、集中してメッセージを聞いていた様子。

「この集会には国会議員は来ていないと思いますが、って言ってたよ」と教えてくれました。あら、残念。「来てますよ〜」と声をあげたくなりました。
会場を回っている時も、志位和夫委員長、市田忠義書記局長、わが党の国会議員には何人も出会いました。
特別扱いされないことを覚悟の上での参加です。
「私も10万人の1人にならん」、この思いで国会議員も駆けつけたのです

 

午後1時30分を待たずに、パレードの列をつくる指示が出され始めました。
パレードで歩く車道を高い位置から見下ろして、驚きました。
4車線の道路が全面的にパレード行進のために使われているのです。手前の列は坂をくだる、向こう側の列は坂をのぼる。
こんなデモ行進、パレード、見たことがありません。
金曜日の官邸前行動を彷彿とさせる光景です。すごい!ほんとにすごい!

歌あり、シュプレッヒコールあり、太鼓や楽器ありのパレードが、3つのルートでうねるように移動していく。
この声が、野田首相に、原発にしがみつく一政官財の人たちに届けとばかりに。

(上の2枚の写真は、息子がカメラマンになって撮ってくれました。「私たちののぼりを入れてね」などの注文に一生懸命こたえて撮っていました。)

私たちはあきらめません。
たとえ大飯原発が動こうが、他の原発の再稼動のレールを敷こうが、全ての原発を廃炉とするまで、あきらめず、持続的で発展的な運動にとりくみ続けるのです。