日本共産党 田村智子
コラム

【12.06.09】「第2土曜日は登校日」

子どもたちはどう受け止めるか…

 
私立高校2年生の息子は、土曜日も登校日というのがもう定着しました。
親に配慮してか、それともたまには美味しい昼食を食べたいからか、「弁当はいらない」というのも定着しました。

忘れそうになってあわてるのは、娘の土曜日登校です。
私の住まい、葛飾区では昨年度から毎月1回は土曜授業を行うことになりました。
第2土曜日が登校日となって、行事だけでなく授業も行います。

先月はこの登校日をすっかり忘れていて、7時を過ぎても娘を起こさず「何時になったら起きてくるのかな?」などと思いながら、朝食を食べていたら、「あれ、今日、学校の日だって言ってたよ」と登校直前の息子に言われて、大慌てでした。

息子が小学校に入学したのは、たしか完全週5日制になった年。
年上の子どもさんがいるお母さんからは、「土曜日に親子行事をやっていたから、それがなくなると時間とった企画ができなくなるよね」という声も。
「土日連休が当たり前になると、どこかに出かけなければ、何かやらなければ、という気持ちになる。これって結構大変だよね」というお母さんもいました。
我が家のように、土日が休みとは限らない働き方をしていると、子どもが小さいうちは2日間どうしようかという不安もありました。

それが定着した頃、今度は「授業時間の確保」「学力向上」を理由に、休みをいかに短くするかという方針が急浮上。
夏休みの短縮で8月第4週は授業となり、土曜日の行事がふえ、朝の読み聞かせの時間は自習(ドリル)の時間となっていきました。
今でも思い出します。夏休み短縮になった年の息子の言葉。
「おれらがバカだから、夏休みが短くなったんでしょ」

入学式の日から、中学に明るく楽しくて通っている娘は、土曜登校に文句を言うこともなく、嬉々として出かけています。
授業というより友達と一緒にいるのが楽しくて仕方がない様子。
学習意欲にも結びついてほしいのですが、これはなかなか…。

小学校2年生から算数は「到達別」クラス。それが学力向上に役立ったとは私はどうしても思えないのです。
わからなくても気にしない、私は「できるクラス」ではないから、と開き直っているように思えてなりません。
ちょっと難しい問題にも挑戦してみよう、考えに考えて、あれこれ工夫して、自分で「解」に達したという経験があるのかどうか。

嘆いていても仕方ない。
せっかく中学が楽しいと感じているのだから、学習もなんらかの楽しみを見出せるよう、親に何ができるか考えて私もチャレンジしてみましょう。

6月の第2土曜日は、早々に娘を起こして、朝食OK、着替えもOK、と思ったら、薄いピンクの水玉模様のソックスをはいているではありませんか。
「ちょっと、それ校則違反でしょ!」と私。
「ワンポイントがいっぱいあるだけだよ」と娘。(校則では白ソックス、ワンポイントはOKなのです。)
「うまい!」と言いたいところですが、ぐっと抑えて「いっぱいあったら、ワンポイントじゃないでしょ」(漫才やってるみたいですね、この会話)。
「はいはい」と、はき替えたのか否か、視界から消えていった娘。
たくましいという安心感と、これでも新入生かと、先々が少々不安になるこの頃です。

(写真は、8日(金)に日本共産党女性後援会でご一緒した、岩手の農民連の方からいただいたカンパニュラの花束。
家に帰った時にはしおれかけたのですが、たっぷりの水につけたら10分ほどで見事に回復。
プロが栽培した「いい花」はやはり強い。)