日本共産党 田村智子
コラム

【12.05.19】晴天の週末は千葉県での活動

中華のランチ&演説会


土曜日、気持ちの良い晴天。娘の中学校は体育祭。
お弁当作りもうきうきした気持ちになります。
ミニハンバーグ、自家製の塩糀を入れたからでしょうか、いつもよりふんわり焼きあがりました。

がんばって!と送り出して、私は千葉県の演説会の準備。
演説会の前には、会場近くで建設女性後援会のみなさんがお食事会に招待してくれました。
中華のテーブルを囲んで、お腹いっぱい、笑いもいっぱい、会話もはずみました。

「餃子は家で焼くと、いつも皮が破けてしまうんです」と、パリパリに焼けた餃子の歯ごたえを楽しみながら白状すると、
「家では一度に100個つくって冷凍しておくの」と、同じテーブルのAさん。
フライパン良く熱して…と焼き方の伝授もしていただきました。
熱しているつもりだったのですが、「あと少し待つ」ことができていないんでしょうね。
これは性分か、それとも、時間がなくてあせって食事の準備をするからか。

午後の演説会。千葉市教育会館に向かうと、警察車両がものものしく止まっています。
「田村さんが来るから警護していますよ」と、南関東事務所のNさん。
え、本当? こんなこと初めてです。
確かに会場前の道の両端に各1台。演説会があるからとしか思えません。
聞けば、志位和夫委員長が参加した千葉県での経済懇談会(党主催)の時、会場付近に右翼の宣伝カーが来て悪罵の限りをつくしたとか。
ものものしい警備は歓迎しがたいですが、妨害は排除しなければなりません。
私の警護というより、演説会の安全のためと理解しましょう。

50分時間をいただいた演説会。
今の国会の状況、「税と社会保障一体改革」の問題、「消費税ではなくやるべきことがある」という私たちの対案。
この間、何度か話してきて、少しずつ手直した演説、あっという間の50分でした。

夕方、千葉県をあとにして向かったのは浅草です。
東京の生活と健康を守る会で長く事務局長などを務めた須山利夫さんを偲ぶ会。
会場は浅草寺二天門のすぐそば。いつもにもまして多くの人出です。
家々の軒に掲げられた提灯をみて「三社祭だ!」と気付きました。

会場に到着する直前で、御輿の列が向こうからやってきました。
町会ごとに御輿とお囃子が、にぎやかに、ゆっくりと進んでいきます。
このにぎやかさは大騒ぎとは違います。不思議な落ち着きがただようにぎやかさ。
三社祭の浅草は初めて。スカイツリーの開業とあわせて、明日はもっとすごい人の波になるでしょう。

須山さんの偲ぶ会。とてもよい会でした。
「貧乏はいやだなぁ」とつくづく感じた高校時代。ここから「貧乏をなくしたい」と社会を変える活動に向かったという、その人生。

生活と健康を守る会の役員を退任される時には、「貧乏はなくなっただろうか」と自問し、生涯現役でがんばることを宣言。
ところが直後、病が思わぬ速さで進行し、昨年5月急逝の知らせを受けました。
「ああ、なぜこんなに早く」と悔しさがこみあげました。
長年の候補者活動からやっと国会議員になって、これから、須山さんとも一緒に要求運動にとりくもうという時だったのに…。

「貧乏をなくす」、これは政治の原点だと思います。
資本主義の先進国になったのに、なぜ貧乏はなくならないのか、それこそ、政府が政党が正面から取り組むべき課題でしょう。
消費税増税に「政治生命をかける」という野田首相への怒りが、あらためてこみあげてきます。