日本共産党 田村智子
コラム

【12.05.01】メーデーは千葉中央公園へ

雨まじりでも元気いっぱいのコール

 
初めて、東京を以外のメーデーに参加しました。
雨が心配な天気、千葉駅を降りると道路がすでにぬれていました。移動中ひと雨あった様子。

駅から中央公園は徒歩10分足らず。
スピーカーから流れる歌声やあいさつの声が、駅前の大通りに響いています。
なんとか天気がもちますようにと念じながら、音響に急かされるように歩調が早まります。

メーデー、労働者の祭典。
今年はどこの会場に参加しようかと検討していた時、「昨年はどうしていたんだっけ」…。
自分の国会質問の記録をたどってみたら、やっぱりそうでした。
昨年は、国会質問をしていました。
震災直後の切羽詰まった日々が思い起こされます。

消費税、原発再稼働、社会保障の諸要求、雇用問題、TPP…
今年のメーデーは、日本の岐路ともいえる重大な課題が、目の前にあるというタイミングでの開催です。

TPPは、訪米中の野田首相が参加表明するかどうかが、一つの焦点でしたが、さすがにこれはできませんでした。
けれど、北朝鮮の問題も中国との問題も、アメリカ軍の再編をやり遂げることで解決するという話し合いがなされた様子。
なんだかなぁ…
当事国どうし、アジアの国どうしで話し合わずに、なんでアメリカ軍の再編が解決策なんだろう。
ニュースを聞くと、まずため息がでてしまいます。
これで、グアムやテニアンの米軍基地建設に日本がお金を出す理由がつくられた、そう思えてなりません。

そういうことも含めてのあいさつには時間が足りませんし、情報がまだ不十分。
政党代表の5分のあいさつでは、原発再稼働問題と、目先の利益をしか見ていない大企業の暴走を国民の力で止めようとよびかけました。

とくに大飯原発の再稼働については、この間、国会内で開かれた集会の様子も伝えました。
「こんな重大な問題を、大飯の町民だけで決めていいのか」
「もしも事故が起きたら、町民も事故の責任を負うことになる」
「私たち大飯町民を追い詰めないでほしい」
――町民説明会を前後して住民アンケートを実施した団体から伝えられた、町民の声です。

5月5日、原発ゼロになる日まであと4日。
再稼働を許さず、そこからカウントアップをしていこう。
全国の原発ゼロを願うみなさんと連帯しよう。

原発も、目先の利益最優先で、情報隠してまでやってつくり続けてきた。
目先の利益で、「派遣切り」「非正規切り」、正規雇用の激減が続いている。
この暴走を止めるのが政治の役割なのに、民主党政権は一緒に暴走している。
ならば国民の連帯で、暴走をとめて、経済ルール・雇用のルールをつくろう。
それこそが、消費税増税ではなく、社会保障を充実させる道。

いろんな要求が、いまや大きな一つの方向に向かってこそ実現できる。
そういう時代になってきたと、つくづく思います。

要求かかげるプラカード、横断幕。
メーデー会場では手作り感いっぱい。
この日のために、毎年、各組合で団体で、プランをねって仕事の合間に集まってつくられたものばかり。
これも団結の証です。
私もつくりたいな、あっと驚くようなプラカード、それが無理なら自分の思いをあらわすプラカード。
「よし、来年は…」と、実は毎年、集会会場で思うんですよね。

 
この横断幕、折り紙の風車がよく回るので、歩くととても目立つはず。
黒いこぶしは、小さなこぶしをスタンプしてつくったもの。
「手作りの消しゴムスタンプなんですよ」とのこと。すごい!