日本共産党 田村智子
コラム

【12.01.24】通常国会の初日、野田首相が施政方針演説

自民党政治と同じと胸をはって宣言するとは!

雪のなかでの国会開会。
自宅を出る前に雪かきから始まるとは思ってもいませんでした。
(東京の雪かきですから、ちりとりで雪をどける程度でしたが…)
150日間の会期に何が起こるかわからない、そんな予感です。

開会日、議員は走り回る1日です。
参議院は、午前10時から短時間の本会議でいったん休憩。
午後の衆議院本会議に続いて、野田首相の施政方針演説をきくことになります。

この休憩時間が駆け回る時間です。
衆参の党議員団が集まり、開会にあたっての議員団総会。
国民大運動実行委員会の国会デモ行進を激励し、年金者組合の集会、大運動の集会、公団自治協のみなさんの集会。
たたかいモード全開です。

午後2時45分過ぎ、いよいよ参議院本会議での野田首相の施政方針演説が始まりました。
いや〜、驚きました。あきれました。怖くなりました。

自民党の歴代総理大臣の言葉の引用が次々と出てくるのです。
冒頭で福田首相の言葉、中盤でなんと自民党政治の崩壊のきっかけともいえる麻生首相の言葉を3回にわけて引用。

――持続可能な社会保障制度を実現するためには、給付に見合った負担が必要です。
――…遅滞なく、かつ段階的に消費税を含む税制抜本改革を行う…
――子や孫に、負担を先送りにしないためであります。
そして、「私が目指すものも、同じです」

え?! 自民党と目指すものが同じなら、政権交代はなんだったの???
そのままブラックジョークになりそうな演説ではありませんか。

『大所高所に立っているのが自分で、消費税増税に反対するのは選挙目当て』と、切って捨てるような演説。
この開き直りは、沖縄の基地問題でも同じです。
普天間基地県外移設の主張などなかったものとして、「沖縄県民の理解を」と求める。

自民党政治を変える政策はもちろん、気概も消え失せ、「あなたたちがやろうとしていたことでしょう? 一緒に消費税増税をやりましょう」と迫っていくとは。
2大政党とはこういうものなのかと確信しました。

もう打ち破るしかありません。
私の論戦の出番はいつかと、うずうずしてきます。
国会の外でも、政治を語り考え、国民発の政策提言が実現できるように、さあ、がんばるぞ!