日本共産党 田村智子
コラム

【12.01.07】「リストラ雇い止め」への反撃を誓い合う

千葉県労連の「旗びらき」

前日夜の神奈川土建の旗びらきから、日程表の夜の部はほぼ連日埋まっています。
年末年始で体重が増加気味。帰宅してからの食事にならないようにと思うのですが…。
みなさんとのお話に夢中になって、そのままお開きになりそうな予感です。

神奈川土建のみなさんは、今年はタヒチダンスで会場をもりあげ、青年部の元気な発言に拍手が沸き立ちました。
加えて、厚生労働省から「現代の名工」として表彰された組合員の方がおられて、職人ここにあり!と、誇りと希望も感じられる素敵な旗びらきになりました。
木工塗装士の大沢尚さん。はやぶさの製造に関わった方など、150人の名工のお1人になられた、全国の建設職人への激励になったことでしょう。

本日は、千葉県労連の旗開き。
あいさつは全て、今年の闘いを宣言する決意にみなぎっていました。

労働組合を結成した直後、組合員を狙い打ちにした解雇を強行したソーラーテクノロジー。
昨年末に、組合と経営者が、解雇撤回、職場復帰を合意。労働者を大きく励ますニュースとなりました。
この闘いに続けと、千葉県内でも新年から動きが始まっているとのこと。

私も、今年は千葉県で新しい労働運動をどうしても起こしたいと決意をこめてあいさつしました。
パナソニックが液晶テレビ製造の工場を大リストラし、千葉県茂原市だけで1500人もの労働者がリストラや広域配転の対象とされました。
パナソニックの茂原工場、小型液晶ディスプレイの新しい工場になる計画。
政府が出資してつくった産業革新機構が、新会社・新工場の立ち上げに2000億円もの資金提供をするのです。
政府と大企業が一体となって産業リストラをしかけ、新たな雇用リストラを後押ししているのです。

「リストラだけで利益をあげる、そんな経済でいいのか」
雇い止めの対象となっている労働者とつながりをもち、団結をつくる、そのために私たちに何ができるのか。
このまま黙って、「雇い止め・リストラ」を遂行させるわけにはいかない、昨年からの大きな課題です。

まともな雇用、技術の継承、時間をかけた労働者の育成、適度の休養、全てが保障されてこそ技術革新の力が企業の中に培われるのではないでしょうか。
効率の向上も、経営上の矛盾の解決も、現場の労働者の指摘にこたえてこそすすむのではないか。

「労働者の要求を必ず実現する、命かけてとりくんでほしい」
こんな激励をこめた意見もいただきました。
今年の「旗びらき」は、私も参加するみなさんも覚悟が違う。ここから結果をなんとしても出す一年にしなければ。