日本共産党 田村智子
コラム

【11.10.06】緑と水の愛川町で応援演説

鉄道がない町でバス代補助を実現

愛川町(あいかわまち)は、神奈川県の北部に位置する緑豊かな町です。
本厚木駅で迎えに来てもらった車に乗り込んで、市街地を抜けて、秋に色づき始めた雑木林の丘陵を眺めながら30分。
井上博明町議の事務所に到着しました。事務所の花瓶には山野草。素敵な心遣いです。

本厚木駅は厚木市。そこが最寄り駅。「町に鉄道はないんですよ」とのこと。
自家用車とバスが移動手段の町なのです。
そこで、井上議員、小林けいこ議員が、住民のみなさんと力を合わせて実現したのが「かなちゃん手形」購入への助成(高齢者対象)。この「手形」があれば、バス代は100円になるのだそうです。

「駅に出るのに400〜500円はかかるからね。往復で1000円のところが200円ですむ。これは助かるんだよ」
一緒に運動にとりくんだ方が、満面の笑顔で詳しく話してくださいました。
バス代補助は高校生にも実現。通学定期の負担は大きいでしょうから、これも嬉しい支援策です。

どこに暮らしても、安心して子育てできる、通学・通勤できる、高齢者も安心して住み続けられる。
当たり前のことでなければならないのに、地域の格差ともいえる問題が年々深刻になっているように思えてなりません。
自家用車をつかえない高齢者、子ども、障害者の方々の移動の権利をどう保障していくのか、知恵も工夫も、政治の努力も必要です。

愛川町への移動中、道路の一部が片側通行になっているところがありました。
おそらく先日の台風の影響でしょう。雑木林の丘陵の一部が崩れ、樹木が根っこから滑り落ちているのです。
自然林のような雑木林でも、間伐や下草刈りなどで手をいれないと、樹木が十分に根を張れないのでは。
そういう危ない場所が何カ所か見受けられ、これも課題だと、頭に刻みました。

バスのことだけでなく、愛川町をもっと住みよくと提案を続け、住民の運動と結んで実現してきた二人の議員。
街頭演説では、中学校給食を自校方式で、中学3年生までの医療費無料化を、住宅リフォーム助成の実現を等々、力強く訴えていました。私も応援の演説に、ついつい力が入ります。

演説を終えての帰り道。
金木犀の垣根がある家を何軒か目にしました。きれいに剪定された垣根に橙色の小さな花の房が鈴なりです。
すばらしい香りに包まれているんだろうな、あ〜車で通過するのがもったいない!
(写真は我が家の金木犀です)