日本共産党 田村智子
コラム

【11.07.02】「原発ノー」2万人が東京・明治公園に

福島から愛媛から 思いを持ち寄って

昼過ぎ、千駄ヶ谷駅をおりると、空気中の湿度がそのまま雨になってもおかしくない蒸し暑さ。
会場までのわずかな道のりで、「あっ、田村さん」と何度も声をかけられました。
午前中の企画に参加した方々です。「午後から学習会があるんです」という女性も。

午後からはずせない予定がある人も、短時間でも「原発ノー」の意思表示をしようと、集会に参加している!
全体集会は午後1時からですから、その意気込みが嬉しくなります。

会場前の道路にまで参加者と思われるみなさんの列。
会場の中は、焼きそばなどのテントに長い列。
私が参加した明治公園での集会で、全体が見渡せないほどの人ごみは久しぶりです。

公園をとりまくように建てられたテントでは、各地各団体が思い思いに展示や企画を実施中。
福島など東北のテントでは、さくらんぼ、トマト麺など地元農産物の販売。
共産党のテントでは、原発からの撤退の党の提言の報告や、意見交流に、これまた多くの人だかり。

医療関係のテントでは、「3月11日以降のあなたの行動を記録しましょう」という書き込み式のパンフレットが置かれていました。
福島県のみなさんの被ばく状態を把握するには、特に、水素爆発が起きた12日以降の行動を早くに記録しなければならなかったはずです。
本当は国がやらなければならないこと。もう居ても立ってもいられないと、医療関係のみなさんが、福島県内で配布しようと準備したとのこと。
政治の対応の遅れに大きな責任を感じます。

手作りのプラカード、親子連れ、老いも若きも、何か行動する時だと思いは一つです。
福島の問題は、他人事ではない。
原発をかかえる地域も、原発はないままに原発からの電力を供給されてきた地域も、原発から抜け出そう、新しい日本をつくろうと声をあげているのです。

国会は空転のまま。これでいいのか。
NHKの日曜討論も、菅政権をどうするかとか、第2次補正予算がいつ頃出されるかとか、そんな議論に終始してきましたが、例えば、日本の原発をどうするか、というテーマで各党議論をすれば、もっと視聴率も上がるのでは?
政治もマスコミも動かすような、国民の運動、絆をつくる、集会やパレードの一つ一つがその力なのだと思います。