日本共産党 田村智子
コラム

【11.06.22】国会は一転二転のあげく70日間の延長

8月31日までの会期で何をすすめるか

今日が通常国会の最終日。
会期延長をするのかどうか、延長するならばその期間はどれだけか。
最終日の午後まで、結論が出せないとは、一体どうなっているのか…。

政権与党が、国会運営をどうするか、党内で意見をまとめることができない、異常事態です。
会期の提案をするために、各党幹部を集めての会議(書記局長、幹事長会議と呼んでいます)は、昨日から何度も延期。
今日にいたっては10分刻みで延期されていくのですから、あきれはてます。
会期を決める本会議が行われるのかどうか、私たち議員は、この2日間、待機状態が延々と続いたのです。

70日間、8月31日まで。
どんな補正予算案や法案が示されるのか。
被災地では、待ったなしで事業復興の支援を求めています。生活の糧を求めています。
その一番大切なところの案が見えてこない焦燥感はどれほどのものか。

私ももう一度被災地に行って、これまでとりあげてきた医療のこと、雇用のことなど、どこまで何がすすんでいて、どういう支援が今必要なのか、しっかりと調査をしたいと思っています。
ところが、いつ委員会になるのかがわからなければ、その予定がたてられない。
この行き詰まった国会を、本当になんとかしなければなりません。

ところで、昨日は娘の12歳の誕生日。
手帳には早々と、他の日程が書けなくなるほどに大きく
「HAPPY BAASDA(BIRTHDAYのつもり)♡」
と書かれていました。
「帰りは遅くなると思うんだ」と、朝食の時に言うと、娘ににらまれてしまいました。

「北海道とかの議員もいるんだよ。誕生日に帰れないお母さんは他にもいると思うんだ」
なんと言おうと、納得できないだろうなぁと思いつつの言明。

それが、昨日は結局本会議は開かれず。
この予想外の展開は、我が家にとっては「棚から牡丹餅」のようなものでした。

誕生日には生まれた時のことを必ず話題にしてきました。
どんなふうに生まれてきたのか、家族がその時、どんな様子だったのか。
生まれてきた命が、どれほど尊いものかを、正面から伝えるのは恥ずかしいから、笑い話みたいなエピソードに包んで伝えることにしています。

津波で奪われた命、一人ひとりにも、たくさんのエピソードがあり、喜びがあった。
連日、被災した方のコメントが載る新聞記事を読むたびに、涙がこみあげます。
誕生日を祝うことができなくなった親御さんの悲しみを癒すことはできないでしょう。
その方々が、立ち上がる日までずっと手を差し伸べ続け、見守ることのできる、復興支援を国会が話し合えるかどうか。
会期延長が実のあるものになるようにしなければ。

(写真は、娘にデコられた私のボールペン。国会で使っていたら隣の席の他党の議員さんに「それどうしたんですか?」と苦笑されてしまいました…。最近の小学生はやることがおませですね)