日本共産党 田村智子
コラム

【11.06.18】梅雨空が続く季節に心配なこと

今年の夏の被災地は、国会は、我が家は・・・

 
太陽の見えない日が続きます。
我が家では毎日、洗濯物がカーテンのかわりに広がっています。
憂鬱な陽気のもとで花壇の紫陽花は、思いのほかたくさんの花をつけました。

肌寒いのかと思えば蒸し暑い。
「今日は寒いの?暑いの?」と毎日のように着替のときに娘に聞かれ、「昨日と同じかな…」と答えになっていない「答弁」をする毎日。

気がかりなこと、やはり被災地の状況です。
日本共産党は都道府県ごとに、被災地のどこに支援にはいるのかを決めています。
東京都内の各地区委員会は、私が4月に訪ねた宮城県石巻市を含む、県東部の地域に支援に入っています。

石巻市は地盤沈下で深刻な冠水被害が続いていて、梅雨、そして台風が本当に気がかりです。
床下を水が流れているという家、水しぶきをあげて自転車で通学する子どもたち。
これから気温が上がった時、衛生状態がどうなるのか…。

気温があがり、ただでさえ食品の傷みやすい季節。
被災地で流されたままの魚の異臭、虫の発生、そして福島で無人となった家や店や病院においたままになっているものがどうなっているか。

私もこの季節に、早く被災地に行って、実情をふまえて政府への働きかけなどしていかなければと気持ちがあせります。

気がかりなこと、二つ目、国会がどうなるかです。
6月22日が会期末。会期延長はほぼ決まりだけれど、一体、どんな国会になるのかが全くみえてこない。
首相が辞める、辞めない、それさえわからない。
一体、民主党はどうなっているのか、こんなにバラバラで、与党としての政党の責任をどうするつもりなのか。

一方で、菅首相に「辞めろ」「辞めろ」の一点張りの論戦にも我慢がなりません。
イタリアでは原子力発電所の是非をめぐって国民投票が行われる、そのきっかけは日本の事故。
ところが当の日本で、原子力政策をどうするのかという国会での議論がほとんど行われないなんて、ありえません!
国民が政治を動かす、という実感をもてる延長国会にしなければ。

そしてもう一つ、この季節、そして夏に気がかりなのは…我が家で始まった「お弁当ライフ」です。
中学までは完全給食ですから、お弁当と言えば、遠足、部活の試合の時ぐらいでした。
息子の高校入学で、日課としてのお弁当作りが始まって3か月。
そろそろ、「これを入れて大丈夫か」と考える季節になりました。
「残り物」の活用に助けられていたのですが、さすがに今月に入ってそれはできるだけやめることに。

ご飯をたくさん入れれば、とりあえずお腹にたまるだろう。
4月のお弁当作りは、ここから始まりました。
冷凍食品にはかなり助けられています。
ある日、冷凍のナポリタンスパゲッティをおかずにいれたら、「これが主食でもいいよ」と言われ、それならと白いご飯の上にのせていれて、息子と夫にあきれられ、
「ミートソースならまだありうる」という息子の言葉に目がきらり。「でもスパゲティをご飯にのせるのはもうやめて」と釘をさされました。

牛丼、生姜焼き等々、ご飯にのせてもらった方が食べやすい、というリクエストに、ブリの照り焼きをご飯にのせたら「生くさくなるからやめて」と言われ、
親子丼の要領で、キノコを卵とじにしてのせたら「微妙な味だからもうやめて」と言われ…。

いざというときには、コンビニ弁当でも、学食でもいいという息子の言葉に、あまり悩まず思いつめず、無理をせず、弁当作りをするしかないなと思っています。

それにしても、学食もない中学校で給食がなかったら、そして教室にクーラーもなかったら、一体どうやってしのいでいるのか。
横浜市や川崎市でいまだ中学校給食が完全実施になっていない、そんなことでいいのかと、給食求める運動に心からエールを送りたい気持ちです。