コラム
【11.03.15】被災地へガソリン、物資を早く
内閣府に緊急の申し入れ
大災害後、東北の現地へ駆けつけた高橋千鶴子衆院議員、大門みきし・紙智子参院議員。
昨日夕方、どうにか国会に戻り、議員団の会議に合流しました。
宮城県、岩手県、青森県の惨状を生々しくきき、救援物資などが圧倒的に不足していることもわかりました。
ガソリンは、日曜日から都内でも「売り切れ」の看板が目につくようになりましたが、被災地でのガソリン、重油・石油の不足は深刻です。
物資の輸送、発電、寒さ対策、すべて燃料頼り。
停電している地域の病院では、自家発電で人工心肺や透析の対応をしていますが、その重油も底をつく寸前。
そうした現地の実情を伝えるために、議員団として緊急に政府への申し入れをすることにしました。
昼過ぎ、災害対策担当の内閣府へ。
厚生労働省との合同庁舎、廊下は節電のため真っ暗です。
東北に駆けつけた3人の議員に加えて、塩川てつや・宮本たけし衆院議員、そして私が参加しました。
(塩川議員は茨城県の液状化した被災地へ、宮本議員は北海道での演説会に向かうところで地震にあい、そのまま北海道の被災地にむかったのです。)
生々しい被災地の様子を簡潔に伝え、燃料、食糧の圧倒的な不足をなんとかするようもとめ、また、役所そのものが消失しているもとで指揮系統が崩れていることも伝えました。
被災地では、ガソリンスタンドに燃料がまだあるのに、停電しているために給油できないという事情も。
民間企業などがもっている自家発電機の提供をよびかけてほしいなど、現地に行かなければわからない情報にもとづいて要望です。
私は、医療関係の要望を伝えました。
災害時の救命救急医療チームDMAT、医師が資格をとり、災害時に自治体などからの要請も受けて派遣されます。
DMATは、災害発生から48時間以内に集中して救命措置をする任務を持っています。
ところが今回の災害は、津波にのまれた地域に入ることはできません。住民の避難所に派遣されることになります。
現地からは、想定されたDMATの任務は事実上、自衛隊の医療チームでなければ対応できないような事態。
それなのに、マニュアル通りに動く事を求められ、DMATは3日間で次の場所に移動することになっているのです。
次の医療体制もないままに、避難所での診療・治療をやめて、次の避難所へ。それでいいのかという意見が現場から出ているとのこと。
圧倒的に医師・看護師の人数が不足していることが一番の原因ですが、柔軟な対応も求められています。
もうひとつ伝えたのは、計画停電の問題です。
茨城県、千葉県は計画停電の対象地域になっていますが、津波や液状化で家が崩壊している地域まで停電というのはいかがなものか。
千葉県旭市では、避難所で夕食の配色中に突然停電となったと報道がありました。
明日は旭市に入り、被災したみなさんからもお話を伺う予定です。
寒さが厳しくなるとの報道。そして福島原発の深刻な事態の進行…。
自分が今、何をすべきなのか、国会議員の仕事とは何か、緊張が続く日々です。