日本共産党 田村智子
コラム

【11.01.06】冬休み最大の難関…書初めです

弘法ではないので筆を選びました

 
今年の冬休みは長い!
クリスマスイブの翌25日が土曜日で休み(例年は25日が終業式)、新年8日が土曜日のうえ「成人の日」が月曜日。
2週間以上の休み。宿題はどんどん後まわしになっていきます。

「書初めするよ!」と、私からはっぱをかけて部屋を片付け、小学生・中学生二人そろっての書初めスタートです。
毎年、これが一苦労。
息子は左利きで、小学生の頃は右手で筆を持つこと自体が大変でした。
ぷるぷる震える手で名前を書いているのをみて、「名前だけは左手でかいたら?」とつい声をかけてしまうことも。
今では、逆に味ある字になっているように思えます。
一方、娘は「区の書道展に選ばれる人は決まっているから…」と、初めからやる気が今ひとつ。

私は小学1年生の頃から、毎週土曜日に「お習字」に通っていました。
実家は文具店、習字の先生がお得意さまだったことから、姉、弟、そして近所の友達も一緒に小学校卒業案で習っていました。
道のりは遠く、子どもの足で30分以上歩きました。

途中、歌ったりおしゃべりしたり、しりとりをしたり。通り道の「ぐみの木」からおやつ代わりに木の実をもいで食べたり。
夕立にあってびしょぬれになるのも楽しい「お年頃」でした。

そんな楽しい体験とセットだからでしょうか、毛筆書きは「下手の横好き」です。
「ちょっとかしてごらん」と、子どもの書初めにもついつい手が出てしまいます。

今年は実家から木軸の太筆(書初め用の筆を「木軸」とお店では呼んでいました)を調達しました。
筆は消耗品ですから、子どもたちの筆は先われをしたり、墨の含みがわるくなったりしていたのです。
久しぶりに実家の白毛の筆を手にして、「やっぱり筆はこうでなくちゃ」と思いました。

「お手本」と称して書いたのが写真のもの。一番手前は娘の字です。
本当は、お手本のような味のない字ではなく、個性の伝わる字を書いてみたいのですが、私は「お習字」はやっても「書道」はやらなかったからな…。

子どもたちの字に、何年か前はダメだしが多かったのですが、今は筆の持ち方や姿勢の注意はしても、字はほめるアドバイスに努めています。
毛筆を楽しんでほしいですよね。筆が生き物みたいに動けるように、自分の手や体と一体になれるように。
「今日は練習で、明日、本番にしよう」、2時間ほどできりあげました。集中力がとぎれると、とたんに字が乱れるのは何度も経験しましたから。

今年は二人とも集中力をとぎらせずにがんばりました。今のところ…。
お手本といいつつ、結構本気で「希望の朝」「遠大な理想」と書き初めして、気持ち充実して仕事に向かえました。

いっせい地方選挙の年、各地の日本共産党も出足はやい活動が始まっています。
夜に出かけたのは、品川地区の「新春講演会」。区議選挙に向けた政策(案)の発表もあり、区議・予定候補の力強いあいさつあり、お正月気分は微塵も感じられません。
私も30分の「記念講演」(演説ですが)をがんばりました。
ゆきづまった世の中、どこに打開の道があるのか、30分では足りないけれど、自身の半年の国会での経験も含めてお話しました。

外はこれまで以上の寒さ、身が縮むようですが、久しぶりの時間をとった演説に充実した気持ちで帰路につきました。が…
なんと会場目の前の大井町駅では、東京に向かうJR線は完全に止まっていたのです。
夜8時半、食事をしている間に運転再開するかなと、帰宅前に晩ご飯を食べることに。
(昨年は、夜はとにかく家に帰ってしまうという行動で、食事がとても不規則になってしまいました。今年は、もう少し食事時間にこだわろうかと。新年の目標の一つです)

9時になっても結局、東京方面のJR線は復旧せず、地下鉄から大回りして10時半に帰宅。
なんだか鉄道トラブルが多くなったように思えてなりません。
ここにもコスト削減優先のゆがみが生じてはいないか、とても気になっています。