日本共産党 田村智子
コラム

【10.11.29】厚労委員会はいまだ開会が決まりません

理事懇談会に自民党が出席拒否

沖縄県知事選挙。あと1歩で伊波洋一さんが届かずなんとも「悔しい〜!」
しかし相手陣営に「普天間基地の県外移設」をとうとう約束させたことは、大きな意味を持ちます。
伊波さんは結果を受けての弁で、アメリカの召使のままでいいのか、チャレンジャーとして次の勝利をめざす、と述べたと伝え聞きました。
辺野古への基地移設はますます困難になるでしょう。たたかいはここからです。

国会の様子をお伝えします。
26日深夜(27日午前12時40分までかかりました)までの参議院本会議で、仙谷官房長官、馬淵国土交通大臣への問責決議が可決。
今の内閣の体制では「審議に応じられない」というのが自民党の立場です。

29日午後4時からの厚生労働委員会の理事懇談会にも出席できない、とのこと。
明日は委員会の定例日ですが、開会はできないとの結論。
次の委員会のめどがたたない、この状態が週明けも続くことになりました。

この臨時国会の会期末は12月3日。
会期末には、請願署名の採択をするかどうかの審議もしなければなりません。
その委員会も開かない、ということになると、請願署名は「お蔵入り」ということになってしまいます。

この膠着状態がどこで打開に向かうのか。
今日は夕方から党首会談も行われ、今国会、一度も開かれなかった「党首討論(クエスチョンタイム)」をどうするか話し合われているとか。
ここから正常化に向かうかどうか。
障害者自立支援法案がどうなるかも含め、最後まで緊張状態が続きます。

閑話休題。

理事懇談会が行われる直前まで、日韓・韓日議員連盟の行事に参加していました。
韓国の国会議員を日本に迎えて交流を深めるものです。
今年、初めて日韓友好議員連盟に、日本共産党からの参加が認められ、党国会議員全員が議員連盟の一員に。
今日の行事にも分担しながら参加することになりました。

私が参加したのは、経済・社会保障についての意見交換を行う分科会。
「日本共産党の参議院議員です」と、自己紹介すると、「えっ」という表情の韓国の議員の方もおられました。

昼12時半〜4時という長い会合。経済問題、少子化問題などでの意見交流が行われました。
(経済問題では、日韓FTAの締結を民主党がかなり意識した内容で、政党で意見の違う問題をここまで持ち出すのかと、やり方に問題を感じました)

休憩時間、韓国の議員が私に立て続けに質問をしてきました。
「日本共産党は、今回の北朝鮮の攻撃に抗議する立場をとっているのですか?」
「もちろん、強く抗議しています」
「朝鮮労働党との関係はどうなっているのですか?」
「断絶しています。彼らは日本共産党を敵という見方をしています」
「それはなぜですか?」
「ラングーン事件や大韓航空機爆破事件など、他国へのテロ行為を私たちが厳しく糾弾しているからです。金日成の改革のやり方を押し付けることにも反対してきました」

その他、中国共産党との関係、カール・マルクスをどうとらえるか、などいくつかの質問があり、「穏健派なのですね」との感想。
戦前の歴史なども話したいところでしたが、時間がありませんでした。
なにしろ、すべての会話は外務省の通訳の方を通してのもの。
それでも「勉強になりました」と言っていただき、日本共産党への関心を少しもっていただけたかな、と嬉しくなりました。
日本側の出席議員が少なかったこともあり、思わぬ交流ができた数時間でした。