日本共産党 田村智子
コラム

【10.12.01】国会最終日(12月3日)に不穏な動き

民主主義をふみにじる暴挙は許さない!

障害者自立支援法の「改正」を含む法案がどうなるか、国会最終盤の焦点になってきました。
連日、障害者の方々が議員会館の前に集まり、議員の部屋を訪ね、また全国各地からファックスで、「私たちのことを私たち抜きで決めないで」と痛切な声を寄せています。

委員会の開会を決める理事懇談会がいつ開かれるか、その連絡がくるのを議員会館で待ち続けました。
その間にも、障害者の方々が部屋を訪ねてこられます。
神奈川の作業所で働いているみなさん。
「どんな仕事をしているのですか?」と尋ねると、「お菓子や化粧品の箱を組み立てている」とのこと。贈答用のお菓子です。
「髪の毛が落ちないように帽子をかぶって、手もつめもきれいにして作るんです」
やりがい、誇りを持って働いているみなさんが、工賃よりも高い「負担金」を払っている。それが自立支援法がもたらした実態です。

3時半、議員会館前に集まる障害者のみなさんと握手握手。
私もハンドマイクで「当事者の頭越しのやり方は絶対に許せない。廃案にしましょう」と呼びかけました。

日が傾き、今日の理事懇はもう開かれないだろうという情報。
同時に、不穏な動きが伝わってきました。

「自民党は、内閣提出の法案の継続審議とひきかえに、議員立法である障害者自立支援法関係の法案は3日に採決を要求」!!!

それが自民党の方針だとしたら、とんでもない事態です。
これまでの理事懇では、内閣提出法案、雇用・能力開発機構廃止法案の審議・採決を確認しています。
障害者自立支援法関連の法案については、協議の対象にもなってきませんでした。

審議を確認していた法案を審議する物理的条件がないのならば、その法案を含めて、委員会に付託されている法案の廃案か継続審議かを決める以外にはないはずです。
なぜ、すでに確認している日程を反故にし、突然、障害者自立支援法を持ち出すことができるのか!
こんなことを許せば、委員会運営のルールは土台から崩されてしまいます。

明日、自民党と民主党の筆頭理事が協議し、午後には理事懇が開かれるという予想。
「審議なし採決」など絶対に認めるわけにはいきません。
民主主義をふみにじる暴挙を許さないために、できることはすべてやる!
やらなければ!!