コラム
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【10.11.01】稲城市南山の開発、スーパー堤防について国会質問
議場にどよめきと拍手が起きた!
行政監視委員会で質問に立ちました。20分の質問時間でテーマは二つ。最後の設問までたどりつけるか、やや不安をかかえつつ、午後5時50分過ぎに質問開始。
1.東京都稲城市の南山の開発事業について
9月28日に現地を視察し市民のみなさんと懇談したことを、このコーナーでも書きました。
里山を崩して谷を埋め立てる、大規模な区画整理事業で、オオタカが追い出され、トウキョウサンショウウオは強制移動。
この開発事業は国が関与していないで、どうとりあげるか、視察後も検討を続けていました。
名古屋での生物多様性条約締結国会議COP10が終わったばかり。
議長国としての日本の役割をあらためて注目することにしました。
実は、このCOP10に先駆けて、今年3月、生物多様性国家戦略2010という計画が閣議決定されていました。
そこでは2020年までの短期目標として、絶滅の危機に瀕する生物の生息・生育環境を維持、回復すると定められているのです。
国家戦略を絵に描いたもちにしていいのか、問題となっている開発事業は国も調査すべきではないのか。
この角度で環境大臣に迫りました。
この質問では、南山開発の全体像をイメージできる航空写真、トウキョウサンショウウオ(手のひらさいずの両生類です)の写真も資料として配布しました。
そして、トウキョウサンショウウオが移動させられた仮設池が「プラスチックの桶」だと紹介すると、議場にどよめきが走りました。
「え〜!」「それはひどい」という声も他党の席から聞こえてきたのです。
環境大臣の答弁は「東京都の事業だから、都が環境影響評価にもとづいて適切に対応していると考えている」ということの繰り返し。
これには「それでいいのか?」と、隣から山下よしき参院議員の声が響きます。
質問が終わってからも、民主党の議員や公明党の議員からも「こんな開発がいまどきあるんですね」と声をかけられました。
地元の市民のみなさんの運動に生かすことができるか、これからが勝負です。
(写真上は、南山の根方谷戸を舞うオオタカ。写真下は仮設池。「稲城の里山と史跡を考える会」提供)
2.スーパー堤防について
28日の事業仕分けで「スーパー無駄遣い、廃止とします」と結論付けられたスーパー堤防。
これを受けて、翌金曜日、江戸川区北小岩地区、篠崎公園地区の住民の方、数人からもう一度お話をうかがい、質問を準備しました。
金曜日、みなさんの苦しみをあらためて聞いて、胸のうちに湧き上がる思いがありました。
私はこの4年間、何度も、江戸区のスーパー堤防問題に関わってきました。現地も何度も訪ねてお話を伺ってきました。
なんとかしたい、皆さんの声を政治に届けたい、思い続けてきたことをやっと実現できると思うと、思わず涙がこぼれそうになりました。
行政刷新担当大臣、蓮舫大臣に「事業仕分けで廃止とした理由は」と質問。
400年かけて完成するという時間の問題、費用の問題、完成している箇所がごく一部であることなど不合理性をあげて「事業の見直しを求めた」という答弁。
中継では即廃止であるかのような結論づけでしたが、法的拘束力をもたない事業仕分けは、結論ではないことがあらためてわかります。
「治水といえば、ダムだスーパー堤防だというのでなく、森林保全、遊水地の活用、通常堤防の整備、内水対策など総合的に行うべき。国土交通省としても、スーパー堤防の新規事業はやらないと決断すべき」
こう求めても、国土交通大臣は「事業をどうするか検討する」というスタンスです。
事業決定していない江戸川区内の江戸川流域。
区はスーパー堤防を前提とした、道路建設、公園事業などをすすめて、篠崎公園地区の用地買収を執拗に広げているのです。
北小岩東部1丁目(北小岩18班地域)では、区の事業計画も決定していないのに用地買収で、町がずたずたにされています。
行政による「地上げ」ともいえる強引なやり方を告発しました。
「スーパー堤防はいったん立ち止まる。新規事業は着手すべきではない」、質問の最後にことのことを強く求めると、期せずして民主党席から大きな拍手。驚きました。
江戸川区からは急きょ、傍聴にも駆けつけてくださった方がいて、「地元にいると自分たちが少数派であるかのような気持ちになっていたが、国会議員の反応もみて勇気がわいた」と感想を伝えてくださいました。
これも運動はこれからです。
江戸川区が18班の住民だけに全戸配布している「まちづくりニュース」は、今日付け76号で、「事業継続」を宣言。
スーパー堤防から始まった用地買収が、このニュースでは道路建設、狭隘な町の安全対策にすりかえられていました。こんなごまかしは通用しないことをなんとしても示さなければ!
運動から国会質問がつくられ、質問が次の運動を広げる。
そうなるようにこれからが正念場です。
28日の事業仕分けで「スーパー無駄遣い、廃止とします」と結論付けられたスーパー堤防。
これを受けて、翌金曜日、江戸川区北小岩地区、篠崎公園地区の住民の方、数人からもう一度お話をうかがい、質問を準備しました。
金曜日、みなさんの苦しみをあらためて聞いて、胸のうちに湧き上がる思いがありました。
私はこの4年間、何度も、江戸区のスーパー堤防問題に関わってきました。現地も何度も訪ねてお話を伺ってきました。
なんとかしたい、皆さんの声を政治に届けたい、思い続けてきたことをやっと実現できると思うと、思わず涙がこぼれそうになりました。
行政刷新担当大臣、蓮舫大臣に「事業仕分けで廃止とした理由は」と質問。
400年かけて完成するという時間の問題、費用の問題、完成している箇所がごく一部であることなど不合理性をあげて「事業の見直しを求めた」という答弁。
中継では即廃止であるかのような結論づけでしたが、法的拘束力をもたない事業仕分けは、結論ではないことがあらためてわかります。
「治水といえば、ダムだスーパー堤防だというのでなく、森林保全、遊水地の活用、通常堤防の整備、内水対策など総合的に行うべき。国土交通省としても、スーパー堤防の新規事業はやらないと決断すべき」
こう求めても、国土交通大臣は「事業をどうするか検討する」というスタンスです。
事業決定していない江戸川区内の江戸川流域。
区はスーパー堤防を前提とした、道路建設、公園事業などをすすめて、篠崎公園地区の用地買収を執拗に広げているのです。
北小岩東部1丁目(北小岩18班地域)では、区の事業計画も決定していないのに用地買収で、町がずたずたにされています。
行政による「地上げ」ともいえる強引なやり方を告発しました。
「スーパー堤防はいったん立ち止まる。新規事業は着手すべきではない」、質問の最後にことのことを強く求めると、期せずして民主党席から大きな拍手。驚きました。
江戸川区からは急きょ、傍聴にも駆けつけてくださった方がいて、「地元にいると自分たちが少数派であるかのような気持ちになっていたが、国会議員の反応もみて勇気がわいた」と感想を伝えてくださいました。
これも運動はこれからです。
江戸川区が18班の住民だけに全戸配布している「まちづくりニュース」は、今日付け76号で、「事業継続」を宣言。
スーパー堤防から始まった用地買収が、このニュースでは道路建設、狭隘な町の安全対策にすりかえられていました。こんなごまかしは通用しないことをなんとしても示さなければ!
運動から国会質問がつくられ、質問が次の運動を広げる。
そうなるようにこれからが正念場です。