コラム
【10.10.24】剣道の区民大会で念願の(?)来賓あいさつ
試合の応援はできませんでしたが…
スポーツの秋! 私が住む葛飾区でも区民大会の季節です。
昨年は、要員の1人として剣道の区民大会に参加していましたが、今年は、同じ大会に初めて来賓としてよんでいただきました。
息子が地域の剣友会にお世話になって7年目。
この3年ほど、「田村さんが来賓の席に座るのが、私の夢なんだからね」と、剣道で知り合った友人たちから何度も声をかけてもらいました。
念願かなって、スーツ姿で会場に到着しました。
葛飾区は小選挙区で勝ち抜いている平沢勝栄衆院議員が、ありとあらゆる地域の行事に来賓として足を運んでいます。
私も剣道の大会で何度か、平沢氏のあいさつを聞いてきました。
あいさつを聞きながら、私も同じ場に必ず立つぞ、と思ったこともありました。
目の前に並ぶ小学生、中学生の剣士たち。
とくに中学生の姿には、7年の間に、こんなにたくましくなったんだ、と感慨を覚えます。
先生方、お母さんたちの姿には、感謝感謝です。高い所に座って申し訳ないような気持ちです。
あいさつはほんの一言。演説よりも緊張で心臓がばくばくしました。
「昨年のこの大会では、試合場係りの1人をつとめていました。先生方、保護者のみなさまのご尽力に心から感謝いたします。」
「試合の応援もしてきましたが、すばらしい技に鳥肌がたったり、自分よりはるかに強い相手にもまっすぐ向かっていく子どもたちの姿に胸があつくなったりしてきました。今日も心をゆり動かすようなすばらしい試合が繰り広げられますように。がんばってください」
数日前から、短くとも思いが伝わるようにと考えに考えた一言でした。
開会式が終われば、第1試合で息子の出番があったのですが、神奈川に飛ばなければなりませんでした。
同じ剣友会のお母さんたちに「お手伝いできなくてごめんね」と声をかけながら会場をあとにしました。
横浜市では、国連軍縮週間にあわせて、核兵器廃絶を求める国連署名の行動に合流。
桜木町駅前の広場に、被曝パネルを並べて宣伝行動の準備をしていると、年配の女性がパネルへ。
「署名を集めるの?」と声をかけてくださいました。あわてて紙袋から署名とボールペンを探し出し、差し出しました。
「私も戦争を体験しているからね、こういう署名は必ずすることにしているの」
「どちらで終戦を?」(私)
「満州。シベリアに抑留されて…。子どもを連れてどうにかこうにか引き上げてきて、私ひとりで3人を育て上げたわよ」
聞けば、今年で90才だとか!
かたわらの大きな荷物をみて「どちらかにご旅行ですか?」と聞いてみました。
「世界旅行。ピースボートの集合が今日なの」
驚きました! 胸のうちで拍手喝さいでした。
横浜までせっかく足を運んだからと、時間をみて、ランドマークタワーの隣、横浜美術館にも足を運んでみました。
「ドガ展」開催中。有名な踊り子の絵のポスターに惹かれてのことです。
メインの踊り子の絵はやはり圧巻でした。パステルを自在につかってた絵は、ライトを浴びた華やかさ、チュチュの軽やかさ、少女の肌の初々しさにあふれています。
一緒にまわってくれた大森猛さん(元衆院議員)は、絵画展に参加する「絵描き」という一面をもっています。
時折、ドガのデッサンや技巧についてレクチャーしていただきながら、しばし文化のひと時を楽しめました。
剣道に美術鑑賞…。あら、私も秋を満喫している!と満足な一日でした。