日本共産党 田村智子
コラム

【10.09.23】真夏日の翌日は「深まる秋」に

「おはぎ作り」だけのお彼岸でしたが…

昨日の暑さがうそのような肌寒い一日。
雨が降るごとに気温が下がっていくようで、洋服ダンスが大混乱になりそうです。

中秋の名月を昨日の帰宅途中に眺めることもできて、すっかり季節は秋です。
満月の一日前が一番「美しい月」というのが、なんとも趣がありますね。

家族や親戚がそろってお月見をして、そしてお彼岸のお墓参り。
暦にのっとった日本の暮らしをラジオ番組が紹介していましたが、実は、私は子どもの頃からみんなでそろってお月見という体験がありません。
店をやっていて、家族そろって晩ご飯というのがなかなか難しかったからかもしれません。
配達に父親が出かけていれば、子ども3人だけが先に食事をして、母は父の帰りを待つ、それでも家族で食卓を囲んでいた記憶は鮮明ですから、もしかしたら私は父母の食事の時に「2度食べ」をしていたのでしょうか…。

現在の我が家も、家族がそろっての晩ご飯はなかなか難しいのですが、今日は、夕方からみんなで「おはぎを作ろう」ということに。
もち米のご飯を粗くついたのが娘。小豆を煮る手間は省いてあんは市販のもの。きなこの味付け担当は息子。ゴマをすったのは私。
「おはぎだから、一口サイズね」(春のお彼岸は牡丹餅で大きめ。秋はお萩で小さめ、なんだそうです)

きなことゴマはころころと転がせばよいのですが、あんこはなかなか大変。
「つかないよ〜」「こんなになっちゃた!」
笑い声がたえないままに、小さいの、大きめの、と出来上がりました。

仏様におそなえをして、と言いたいところですが、私も夫も実家のお墓は遠方。家に仏壇もありません。
気持ちだけご先祖様に向けて、食卓だけのお彼岸を楽しむこととなりました。
お彼岸のおはぎ・牡丹餅作りは久しぶり。息子も一緒に、なんていう機会はあとどれだけあることでしょう。