日本共産党 田村智子
コラム

【10.08.29】若者たちが政治を真剣に語り合う

学生団体CA.STの企画に参加

 
学生のみなさんは、夏休みの最終盤でしょうか。そんな日曜日の午後に、政治について語り合い、学生自身が政策検討しよう、という熱い企画。
30人ほどの集まりと聞いていましたが、「若者たちの意見を聞いてみたい!」と参加要請にこたえました。

他党にも参加をよびかけたということですが、残念ながら時間に間に合って参加したのは日本共産党だけ。
他党の方と、政策的討論をやってみたかったところです。

「政党に政策を聞いてみよう」ではなくて、自分たちで関心のあるテーマについてグループごとに語り合い、そのうえで、政党に質問というプログラム。

私が合流したのは、ちょうどグループ討論の時間帯。
目を見て意見を言う、意見はまずは反論せずに聞く、異なる意見も意見として認め合う。
提起されたルールに感心しました。相手を罵倒するかのような議論がマスコミでも花盛りのなか、民主的な話し合いの原点を見る思いです。

テーブルごとの議論に耳を傾けると、消費税、温暖化、日の丸・君が代、などなど、落ち着いてかつ真剣に意見を述べる様子がよくわかりました。

スタッフに「どういう仲間で集まっているの?」と聞くと、ミクシィで企画を知らせて集まってきた若者とのこと。
初対面の間柄でも、臆さずに意見を述べ合う…若者たち、やるじゃないか!

そして、質問タイム! どんな質問が出るか、ちょっとどきどきしながら構えました。
「食料自給率を100%にする政策が必要ではないか」
「国の借金が問題になっているが、その国債はどういうものか」
「国旗・国歌についてどういう見解をもっているのか」
「憲法は改憲VS護憲という議論でなく、憲法そのものについて議論するのは必要だと思う」
「靖国神社に政治家が参拝して、アジアの国々から批判される。参拝する議員はどういう意見で靖国に行くのかをちゃんと表明すべきでは」
「消費税増税が問題になったが、税金はどうしていったらいいと考えているか」

多岐にわたる質問に一つひとつ、私の意見を伝えました。
とにかくまっすぐに政治に向かっていこうという真剣なまなざし。
それぞれの質問で学習会ができそうなのですが、そこをぐっと抑えて話をする。


選挙中の対話演説を思い出しました。
若者たちの心に届く「答え」になっていたでしょうか…。
全体の企画が終わってから、少し時間があったので、何人かの若者に声をかけました。
すると「もう少し質問していいですか?」
法人税の税率をあげたら企業の経営が大変になるのでは、海外に移転してしまうのでは。
政治家という仕事はやりがいがあるか。

「国会議員の人に直接話ができたのが嬉しい」
「参考になりました」
すがすがしいやりとりになりました。
日本共産党を支持するかどうかはおいといて、まずは、まっすぐに政策を語り合う、これぞ、私も求めている活動です。

企画の立案、進行も、いろいろに勉強になりました。
スタッフ役の学生が、ちょっとおしゃれにスーツを着こなしているのも「いいですね〜」。

「この1回で終わらせずに、これから継続して取り組んでいくつもりです」
そんな終わりの弁があり、ますます感動。
自分一人が政治にどう関わるかではなく、若者同士が意見を述べ合い、政策立案の過程を大切にしているのです。

「もっと質問にこたえたかったし、学生たちの意見ももっと聞いてみたかった」
私も、また企画に参加させてもらおう!