日本共産党 田村智子
コラム

【10.07.20】「この議員バッジは要求実現の力」

当選証書、議員バッジが交付されました

すさまじい暑さです。梅雨明けの夏だから、だけとは思えない、亜熱帯のような蒸し暑さ。
地球温暖化とはどういうことか、体感しているような日々です。
この暑さに負けず、各地の党事務所などあいさつにまわっています。

20日夕方、に当選証書と議員バッジが渡されました。
小さな桐の箱におさまった議員バッジ。左胸につけると、私が次のステージに立ったのだと実感がわいてきました。

新宿区、足立区での選挙結果報告の集いに、このバッジをつけた姿であいさつしました。
「みなさんの長年のご支援で手にした議員バッジです」
「これを、何よりも住民要求実現の力にします。そしてこれまで以上に幅広い方々とのつながりを築く力にします」

この1週間、あらためて参議院選挙のたたかいを何度も振り返りました。
選挙が始まってすぐの頃、街行く人たちの反応の冷たさに「どうなっているんだ?」と思い
ました。
日本共産党にさめていると言うよりも、選挙そのものにさめている雰囲気。
政権交代しても政治が変わらなかった、それが政治や政党不信になっているのではと思えました。

しかし、それから日を追うごとに、確実に有権者の方々の意識が変化したと実感しました。
私たちの宣伝物が配布され、対話が始まり、消費税問題での議論を巻き起こした。
このがんばりは、選挙後に必ず大きな力になると、段々に実感がわいています。

選挙最終日の最終演説。
そこでも、通りかかる人の足がとまり、ビラが受け取られていきました。
これは1年前の総選挙とは明らかに違いました。
総選挙は、終盤には日を追うごとに「もう政権交代の一票を決めた」という流れが、はっきりと感じられ、ビラやマニフェストを受け取ってもらえなくなりました。

けれど今回の選挙は、最後の最後まで「何を基準に候補者を選ぶのか」「どこに投票したらいいのか」という、真剣な問いかけが多くの方々の胸のうちで続いていたのでしょう。
最終日の演説に向けられる視線の真剣さは、これまで6回経験してきた国政選挙で初めてのものでした。

「これまでの政治の何が間違っていたのか、どんな新しい政治にしていくのか、これから選挙のとき以上に国民のみなさんと語り合いましょう。私もその先頭に立ちます」
あいさつでは、心からの決意を込めました。

この1週間で、複雑な当選への思いを、新たな仕事への意欲への大きくギアチェンジしてきま
した。
ご心配いただき、また叱咤激励いただいたみなさん、本当にありがとうございます。

私たちが訴えぬいた政策は、今の日本にどうしても必要な方向性をもっている。
この確信は、選挙結果のいかんにかかわらず、ゆらぎようがないものです。

新しい議員会館の部屋も決まりました。
参議院会館908 私もまだ足をふみいれていなのですが、これから始まる国会で、多くの方々の要求実現の窓口となるよう、全力でがんばりぬきます。

閑話休題
20日のあいさつまわりでは、これまで2度の選挙(07年と今年)で私を乗せて走り回ってくれた車がなんとオーバーヒート!
「走行距離は10万キロを越えていたからね」と運転手さん。
急遽、電車やバスや時々タクシーを乗り継いでのあいさつ回りとなりました。

昼食休憩後、街に一歩踏み出したら、くらくらするような暑さ。
駅からの数分の歩きがこんなにきついとは。
バスの姿をみてバス停まで走ったり、暑さをさけて地下街を歩いたり・・・。
車でまわっていたら決してできない貴重な体験となりました。
それにしても、都心のヒートアイランド現象は本当に異常です。環境問題は国家的プロジェクトとして真剣なとりくみをしなければ。