日本共産党 田村智子
コラム

【10.06.02】鳩山首相の辞任 新宿駅東口で緊急街頭演説

「聞く耳を持たない」のは国民ではありません!

 
突然の鳩山首相の辞任表明。
鳩山首相の辞任表明の20分にわたる演説は、私もリアルタイムでラジオで聴いていました。
私はがんばったが、国民が段々、聞く耳を持たなくなってしまった…
なんという言い分なのか! 上から目線の演説に辟易としました。

ラジオは家の掃除をしながらつけていました。
週に一度の休み。「これは、休み返上になるな…」と思いながらニュースを追っていました。
午後、事務所から「新宿駅東口で緊急街頭演説」の報が入りました。

この電話、ちょうど娘が学校から帰ってきたときにかかってきて、娘は大ブーイング。
「仕方ないよ、鳩山首相がやめちゃったんだよ」「え?ほんと?」
小学5年生ですが、私の政治活動が長いので、一大事だということは伝わったようです。
「もう、なんで急にやめるのよ! 鳩山さん、嫌い」

我が家の子どもたち、代々の首相に「うらみ」が重なっています。
小泉首相の「郵政解散」は、夏休みで長野県の実家に帰省した日の出来事。
これで夏休み返上となり、私は一人、東京に戻ることに。

3年前の安倍首相、予定されていた参議院選挙を目前に、国会の会期延長。
投票日が7月最後の日曜日にずれこみ、息子の剣道全国大会に応援に行かれなくなりました。

昨年の麻生首相も、まさに夏休み真っ只中の解散総選挙。
お盆休み返上の街頭宣伝で、子ども2人は「麻生さん、嫌い」の大合唱。
そして鳩山首相…。首相がその任を投げ出す事態が、こうも繰り返されるとは!

午後5時半、新宿駅での街頭演説がスタート。
志位和夫委員長、小池あきら参院議員、笠井亮衆院議員とともに宣伝カーにのりました。
「鳩山首相が辞任しました」、マイクからの声に、人垣がみるみる広がっていきました。

 

トップバッターの私、5分の演説。
鳩山首相がやめても、沖縄の普天間基地問題はなんにも解決しない。
国民の側にたってアメリカに言うべきことを言う、その覚悟がなければ、誰が首相になっても同じ。
思わず力が入ってしまいます。

笠井さん、小池さん、続く演説に立ち止まった人は立ち去ろうとしません。
宣伝カーからみても、ビラが驚くほど手にとられていくのがよくわかりました。

志位委員長の演説の間も、あらたに立ち止まる人、ビラを自分からもらう人が相次ぎます。
沖縄の問題で、アメリカ政府に直接話をした、その体験が、国民の期待にこたえるとはどういうことかを鮮烈に示すことができます。
話を聴きながらあらためて思いました。
日本共産党は「覚悟」が違う!

道理ある要求は、どんな困難ものりこえて実現の可能性をきりひらく。
その腹が据わっているのが、日本共産党!
戦前、文字通り「命がけ」の「国民主権」「反戦平和」の旗を掲げた活動があった。
戦後も、弾圧、干渉、運動の分裂、いわれなき反共攻撃…、様々な困難をのりこえのりこえ、今日までの88年間がある。

志位さんの演説が終わると、熱烈な拍手は、人垣の半分ほどの人。
そうか、半数ほどは、共産党支持者ではないんだ!
そういう人たちが、真剣に聞き入っていた、すごい時代になってきました。

「自民党政治を変えてくれると思ったのに、民主党でもダメだった。もう選ぶ政党がない」
そういう方々に、「共産党があるじゃないか!」と呼びかけたい。
本当に政治が変わったと実感できる参議院選挙にするぞ!