コラム
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【10.05.24】レポート3 防弾チョッキ、ヘルメットの海兵隊員
装甲車が往来する日常の風景
名護市辺野古は、海岸沿いにすでに海兵隊の基地、キャンプ・シュワブがつくられています。ゲリラ戦の訓練をするという基地は、高く生い茂った樹木にさえぎられ、道路から中をみることはできません。
ゲートのそばれ車をおりると、乗用車が次々とゲートから出てきました。
すれ違った車には日本人の姿はありません。
沖縄の基地がアメリカそのものだと実感する光景です。
基地の周辺は、かつては歓楽街だったとか。今は、店もほとんどなく、閑散としています。
陸上だけでなく、海上までも基地にされ、爆音が響くようになったら…この周辺は基地だけの街になってしまうのでは。
今度は、キャンプ・ハンセンに向かいました。
「これは振興策でつくられた建物です」、運転席で、中村重一(北谷町議)さんが何度も指差します。
大きな建物はほとんど、振興策として国が拠出する予算でつくられたもの。
体育館、運動場、海洋環境研究所…、どこも周辺は閑散としています。
振興策が地域経済の活性化に役立っていないことは一目瞭然。
ハコモノがどれだけ増えようと、雇用は増えず、産業にむすびつかない…。
「振興策」だと公共事業だけで1年間に2000億円をはるかにこえる予算が組まれてきた沖縄。
お金だけどんなに積まれようと、経済も地域も元気にはならない、事実が示しているのです。
「基地の土地を返還してもらって、鉄道をつくれれば、どれだけ経済が活性化するか」
これは、中村さんの実感だといいます。
北谷町は、返還された米軍基地のごく一部の土地に商業施設をつくり、この固定資産税だけでも税収がアップしているといいます。
土地代も光熱費も無料、地域の経済と切り離された広大な土地。いまや、沖縄の経済発展の足かせになっている。
キャンプ・ハンセンのゲートからは、軍用車両が列をなして出て行くところでした。
砂漠色にぬられた装甲車も走っていきます。
中の米兵は、ヘルメットをかぶり、防弾チョッキを着ています。
「9・11テロ以来、完全武装で移動するようになりました」と中村さん。
これは、中村さんの実感だといいます。
北谷町は、返還された米軍基地のごく一部の土地に商業施設をつくり、この固定資産税だけでも税収がアップしているといいます。
土地代も光熱費も無料、地域の経済と切り離された広大な土地。いまや、沖縄の経済発展の足かせになっている。
キャンプ・ハンセンのゲートからは、軍用車両が列をなして出て行くところでした。
砂漠色にぬられた装甲車も走っていきます。
中の米兵は、ヘルメットをかぶり、防弾チョッキを着ています。
「9・11テロ以来、完全武装で移動するようになりました」と中村さん。
防弾チョッキを着ているため、米兵の体格のよさがいっそう際立ちます。
「食べているものも違うし、訓練が他の部隊と違いますからね」
「沖縄の北部ではジャングルのようになったところがあって、そこでは、初年兵が食料も持たずサバイバルの訓練もしています。野ねずみやトカゲを食べて飢えをしのぐ。人間性を捨てる訓練で身体も心も作り替える」
少女暴行事件を思い出しました。
全く体格の違う兵士3人にも襲われたら…抵抗などできない、なすすべもない。その恐怖がどれほどのものか!!
殺人訓練をしている部隊が「よき隣人」で、日本のために必要なんだという鳩山首相。
海兵隊員と会って話したことがあるのか、その訓練をみたことがあるのか、疑問と怒りがふつふつと沸き立ってきました。
「食べているものも違うし、訓練が他の部隊と違いますからね」
「沖縄の北部ではジャングルのようになったところがあって、そこでは、初年兵が食料も持たずサバイバルの訓練もしています。野ねずみやトカゲを食べて飢えをしのぐ。人間性を捨てる訓練で身体も心も作り替える」
少女暴行事件を思い出しました。
全く体格の違う兵士3人にも襲われたら…抵抗などできない、なすすべもない。その恐怖がどれほどのものか!!
殺人訓練をしている部隊が「よき隣人」で、日本のために必要なんだという鳩山首相。
海兵隊員と会って話したことがあるのか、その訓練をみたことがあるのか、疑問と怒りがふつふつと沸き立ってきました。
閑話休題
昼食は「沖縄そば」を楽しみました。米兵が利用するためか、沖縄の食堂は量が多い!
ギョーザ6個、から揚げがついて、一番「軽い」セットメニュー。
「本土で、そばをはじめて食べたとき、これはなんだ?、どうやって食べるんだ?と、とまどいましたよ」
「夏に、焼きうどんだと思って、鍋焼きうどんを注文したこともあって、あの時は恥ずかしかったですね」
中村さんの話に大笑いしながらの昼食でした。
この食堂で、迷彩色の服を着た米兵の一団と一緒になりました。
海兵隊ではない、と中村さん。それでも、こんな身体の分厚い人には会ったことがないと思える体格の人ばかり。
軍服姿の一団と一緒に食事をする、これが沖縄の日常なのです。