日本共産党 田村智子
コラム

【10.05.24】レポート2 辺野古の海 2227日目のテント

座り込みのみなさんと交流

 
1日かけて基地を案内してくれるのは、北谷(ちゃたん)町議の中村重一さん。
党県委員会の基地対策の責任者です。

時折激しい雨がうちつけるなか、那覇市から車をとばして名護市へ。
まずは、「くい1本打たせない」たたかいを続ける、座り込みテントを訪ねました。
朝からすでに10人ほどの人が集まっています。

目の前に広がる浜辺。激しい雨にもかかわらずにごることのない海。
さんご礁と豊かな藻場となっていることが、海の色でわかります。

 
「こんにちは。東京から来ました」と声をかけると、「あら、新聞で見ている人、田村さんね」と2人の女性。
医療生協と民医連の方だとわかりました。
毎日、ローテションを組んで、必ずテントにつめているとのこと。
「ここであきらめるわけにはいかないからね〜」
こんな話をしていると、まわりの方も話の輪に加わってきます。
「だいたい、ごめんなさいで済ませられる問題ではないもの」
「子どものけんかではないんだから」

「海上ヘリ基地建設反対・平和と名護市政民主化を求める協議会」の代表委員、安次富浩(あしとみひろし)さん。。
辺野古の航空写真を示しながら、静かな怒りをこめて話してくださいました。
「潮の流れを変えたら、海の生物は致命的な影響を受ける。これは自然への冒涜ですよ」

 
話しているうちに、マスコミの取材陣があらわれました。
昨日の鳩山首相の訪問について、地元名護市の取材をしているようです。
インタビューにこたえる安次富さんの足元には、大きな犬がゆったりと寝そべっています。
この犬も長い座り込みのたたかいに参加しているのでしょう。

千羽鶴に並んで「千羽(?)ジュゴン」が飾られ、これまでのたたかいの写真や新聞記事がいっぱいのテント。
雨の日も台風にも負けずに、今日で2227日目。
「沖縄県外で、みなさんと同じ怒りの運動を広げます。一緒にがんばりましょう」
みなさんと握手をかわし、テントをあとにしました。