日本共産党 田村智子
コラム

【10.05.06】東京・夢の島から広島へ 平和行進スタート

ニューヨークからの報告に歓声

 
今年も国民平和大行進が始まりました。
東京の夢の島から約3ヶ月をかけて、広島までの行進です。
第5福竜丸(ハワイ沖ビキニ環礁で核実験の死の灰をあびた日本のマグロ漁船)の展示館が平和行進のスタート地点です。

正午前、出発集会を前にして、うたごえのみなさんが、平和の歌を気持ちよく演奏していました。
平和行進のために作ったのかなと思える「歩いていこう」。
先月の日本共産党「文化のつどい」でも、楽しい演奏に魅了されました。
思わず、私も振付をしながら「歩いていこう、歩いていこう、歩いていこう、一歩ずつ…」と口ずさみました。

芝生にシートをしいてお弁当を広げるみなさんも、手拍子をしたり、極を口ずさんだり。
中でも元気よく笑顔が輝いていたのは、広島までの通し行進者の一人、大越文(あや)さんでしょうか。

 
出発式では、ニューヨークで開催中のNPT(核不拡散条約)再検討会議に、核兵器廃絶署名を届けてきた日本の代表団のメンバーが、臨場感あふれる報告をしてくれました。

ニューヨークで、神出鬼没の署名隊が大活躍したようです。
着物姿で、被曝パネルを持って、歌を歌いながら、「サイン・プリーズ!」――その光景が目に浮かぶようです。

日本からニューヨークに運んだ署名は700万筆。
4日に平和パレードで署名をNPT再検討会議の議長へ。
前日のテロ未遂騒動で、規制が厳しくなり、パレードがなかなか進まなかったそうです。
署名提出は、予定時間から1時間遅れで到着。
しかし、リブラン議長は「私は署名を受け取りにきたのだ」と待ち続け、そのうえ、700万の署名が集まったことを伝えると、封鎖線をこえて積み上げられた署名のところへ。
参加者に大きな感動が走ったことが、熱く伝わってきます。

被爆者の方々、宗教者、通し行進者、決意をこめたあいさつが続きます。
私も飛び入りで連帯のあいさつを一言述べさせていただきました。
急遽、名前をよばれて、土手を駆け下りてマイクのもとへ。転ばなくてよかった…。

 
そしていよいよ行進のスタート!
夢の島の周辺は、人通りが少なくて、ちょっ残念。
それでも、昼休みで会社の外に出ている人、ドライバーに手をふりながら、時折、歌も歌いながら、元気よく歩き続けました。
夏の陽射し、海からの風が心地よく感じられます。
これから雨の日も、風の日も、行進がバトンタッチされながら続いていきます。