日本共産党 田村智子
コラム

【10.04.24】山梨県での演説会に1000人

沖縄めぐる志位委員長の演説に大きな拍手

 
風はやや冷たいものの、春らしい陽射しが心地よい。
冬に戻らなくて良かったと、甲府駅に降り立ちました。
会場の「アピオ甲府」は、結婚式からお葬式までという施設。この会場は、新年の党と後援会の決起集会、甲府市の演説会に続き、今日が三回目。

各地から貸切バスでの参加、会場に向かう列が続きます。
建物に入ってすぐに大きな階段、スーツ姿の女性二人がにこやかに出迎えています。
「こんにちは、田村智子です。お世話になります」とあいさつをしたのですが…。
なんだかちょっと変な様子。
「共産党さんは一階ですよ。私たちは公明党」!!

同じ日時で、同じ会場で、になってしまったようです。
こんなこともあるのですね。
握手までしてしまいましたが、他党の方ともけんかしているわけではありませんから、表敬のごあいさつ、ということにしましょう。

控え室に、志位和夫委員長が入ってきました。
「アメリカ大使館での面談や鳩山首相との会談、ホットな話が聞けると思って楽しみにしています」
声をかけると、笑顔でこたえてくれました。

いよいよ開会。舞台袖からは会場の様子がよくみえないのですが、満席の雰囲気が伝わります。
まず応援の演説に立ってくださったのは、昨年まで日本弁護士連合会の副会長をつとめておられた加藤啓二弁護士。
民主主義という羅針盤をしっかりもっている日本共産党は、弁護士界でも「常に意識する存在」と、深い賛辞をいただきました。
じっくりお話をお聞きする機会をぜひ持ちたいと思いながら聞き入りました。

花田仁選挙区予定候補。涙もろい人情の人です。
生活に窮して「神社の水を飲んでしのいだ」という男性の声を紹介しながら、くらし犠牲の政治を変える決意を力強く演説。
街頭相談でよせられた苦しいくらしぶりを話すたびに、涙がこみあげて仕方ないという花田さん。
舞台袖で、今日は声をつまらせずに話せるかなと、ちょっと母親のような気持ちで(?)聞いていました。
(年齢は私のほうが少し若いのですが…)

私の出番。初めてお会いする方が大勢いらっしゃるだろう、そう思い、自己紹介を加えての演説をしました。
笑い声、拍手が起きると、演壇と席の距離がぐっと縮まるような気がします。

そして志位委員長の登場。衆議院南関東ブロック選出ですから、地元の代議士です。
日本のどん底の経済、どう建て直していくか、パネルもつかってわかりやすく親しみやすく話をすすめていきます。

沖縄の基地問題。
4月21日のルース駐日米国大使との会談で「唯一の解決の道は無条件撤去だ」と伝えたと語ると、どよめきと大きな拍手。
さらに、23日の党首会談が、鳩山首相からの申し出であることに、またどよめき。
「無条件撤去で交渉するのは、あなたの仕事」と迫ると、「共産党のようなすっきりした答えはつくれない。ぜひアメリカで言ってきてください」

日本共産党は「怖いものなし」だ、演説を聞きながら思いました。
道理ほど強いものはない、日本共産党はその歴史の貫かれているのだと、感銘を受けました。
戦前は、道理を通せば命さえ危うかった、それでも投げ出すことのできない「理」があった。
今の時代、命を奪われることはないのです。アメリカに道理ある主張を正面から行って、戦争になるわけでもないのです。
こう考えると、一体、これまでの自民党政治、そして今の民主党政権は、何を恐れているのでしょう。

私自身、とても勇気と確信のわく演説会でした。
会場出口での握手にも、お互いに力がわいてきます。

この演説会にむけて、山梨の党のみなさんは、幅広い個人、団体を訪問して懇談をすすめてきたといいます。
日本共産党の経済提言は、400以上の団体(個人)に届け、250件を超える懇談をすすめてきたとか。

演説会の感想文にも「初めて参加した」という文章がみられました。
政治の問題点がすっきりとみえてきた、という感想も多々ありました。
勇気と確信を力に、私も、対話の輪をもっと広げたい!