コラム
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【10.04.20】やってみました「対話演説」
可部駅前に230人、通行人も注目!
街頭宣伝をするとき、「日本共産党の言うことはわからないでもないが…」という表情に出会うたびに、「質問やご意見をどうぞ」と言えたらいいのなぁ、と思ってきました。そこで、事務所のスタッフと検討のうえ、とうとう「対話宣伝」が実現したのです!
天気がどうかと心配でしたが、雨はなく、気温もまずます。
風の強さだけが気になりました。
場所は、通行人がゆきかう繁華街はなかなか難しい。
そこで第1回は、青梅市の可部駅前に決定!
正午前、ビールケース(お立ち台)の前に立つと、目の前にシートが敷かれてまるで花見のよう。
「ビールケースに乗って宣伝したことはこれまでもありましたが、まるで花見の桜になったような気持ちです」と、前置きをして、まず大きな私からお話をしました。
対話時間40分、「ご質問、ご意見をどうぞ」と司会の市議さんが声をかけると、何人かから手があがりました。
「世界の国では、大学の学費も無料だと聞いている。そういうことももっと知らせて、日本も教育費の負担を減らせないのか」
「消費税の増税がしきりに言われているが、社会保障の財源を説明してほしい」
「若い人が保険料が払えなくて、将来年金がもらえないのではないのか」
「米軍基地はなくしてほしい。けれどそれで日本は大丈夫かと、知人から聞かれたが」
政策に関わる質問には、グラフも使いながら話ができました。
私は演説で資料をつかったことがなかったので、これは初体験。
「しんぶん赤旗」にも載る資料は、ぜひ多くの人にみてほしいと思っていたので、これは願ったりかなったり。
事務所スタッフの資料作成の甲斐がありました。
大企業がこの10年間で、経常利益や内部留保をうなぎのぼりに増やしてきた。
ところがその「富」が、社会にも労働者にも還元されていない。
1980年代と比べれば、いわゆる経済力、国民総生産は1・5倍以上です。
その80年代まで、医療費は保険加入者本人は無料!! 高齢者も医療費は無料でした。
経済力がのびているのに、保険料も値上げされているのに、なぜ窓口3割負担なのか!
質問こたえるなかでは、医療費、教育費で欧州に目をむけました。
「富」の分配があまりにゆがんでいる日本の実情が浮き彫りになるのです。
こんな資料もあります。
全ての法人企業の株配当金、2008年度は総額12兆円にのぼりました。
(07年度は14兆円、06年度はなんと16兆円!)
1990年代〜2000年代前半までは4〜5兆円規模だったのですから、どれだけ株主へ富が集中したかがわかります。
話しているうちに、だんだん怒りがこみあげてきます。
「人間のメタボはたいして問題ではありません。小太りの方が長生きです。けれど、企業のメタボは、日本の経済も社会もだめにする。これは治療が必要」
大企業と大資産家への減税こそ見直すべきだと、私もさらに確信を深めました。
質問は、日本共産党のことにもおよびました。
「どうして日本共産党の議席がのびないのか」
「名前を変えたらという意見があるが」
質問にこたえながら、こんなやりとりをどうみてるかな、と駅に向かうデッキの上を見上げてみました。
何人もの人が立ち止まって、あきらかにこちらを注目していました。
納得のいく答えになったかどうかは、聞いてみないとわからないのですが、一方的に話していなくなるのとは違う、それだけでも日本共産党への印象が変わるのでは。
午後1時、終了。
人通りが激しい場所ではちょっと難しいかもしれないけれど、今後も、ぜひ続けて行きたい、やりがいのある街頭宣伝となりました。
次は、どこに出没できるでしょうか。