コラム
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【10.03.27】長生きを心から喜べる政治へ
長生村での演説会に330人
長生きの村と書いて「ちょうせいそん」。4月の村議選挙を前にした党演説会で、嬉しいことに主任弁士にしていただきました。
この演説会の20日ほど前、周辺の自治体を訪ねて町長さんと懇談し、一日かけてこの地域をまわりました。
あの時は冷たい雨、今日は風は冷たいけれど、春の日差し。
田んぼに昨日までの雨が残っています。粘土質のコメ作りに適した土だということがわかります。
演説会場近く、見事な菜の花畑に思わず歓声をあげました。
休耕田に菜の花を育てているのでしょう。
演説会では、鈴木せいお村議、関かつや村議が、住民のくらしを守るため「国保税一人2万円の引き下げ」などの政策を力こめて話しました。
長生村のことを少し調べてみると、人口が緩やかに増えていました。
過疎化が深刻な村が多い中で、なぜだろう?と興味がわきました。
「合併しなかった村、ということで関心を持つ人が増えて、転入してくる人が増えたみたいです。税収もあがっているんですよ」と関さん。
国保税引き下げも、村の積立金18億円の一部を使えば実現可能というわけです。
選挙区予定候補の斉藤かず子さん。農家の娘として育ち、東京農大を進学。
コメの価格暴落で苦しむ農家の声を代弁し、農業を守り育てる政治の実現への決意を堂々と訴えました。
そして私の出番。客席に300人をこえる方々の笑顔が鮮明にみえます。
お一人お一人に話しかけるようにと、話を始めました。
高齢者の姿も多く見られましたので、
「少子化は問題だが、高齢化を問題だというのはおかしい。長生きする人が増えるのがなぜいけないのか」
「高齢化だからこそ、高齢者が毎日のお買い物ができて、年に何回かは旅行を楽しめなかったら、日本の経済は元気にならない!」
笑いと、「そうだ」のかけ声と、大きくうなずく姿と、そして拍手喝さい。
うてば響くような演説会になって、私も大いに励まされました。
会場出口での握手も、笑顔笑顔の列が続きました。
そのなかで、携帯酸素をもち鼻にチューブをしている男性の姿。
「覚えていますか。石川島播磨のUです」
5秒ほど考えて、思い出しました! 8年ほど前に国会でお会いした方です。
井上美代参院議員の秘書をしていたとき、アスベストの労災問題で相談にこられたのです。Uさんとの出会いが、私がアスベスト被害の問題を調査し、質問作りをする契機となりました。
「お体は…」「最近、これ(携帯酸素)が必要になりました」
労災申請は却下、アスベストや粉塵に汚染された肺は次第に機能を低下させている…。
言葉につまってしまいました。
そんな私に「あの時、田村さんから手紙をいただいて本当に嬉しかったです」とUさん。
労災認定の道を開けなかった悔しさをこめて、議員と一緒に作った文書質問をUさんに送付したのです。
長生村の演説会後、夜は目黒区での演説会。
本当は房総半島の春をもう少し満喫したかったのですが、すぐに東京に戻ることに。
それでも、菜の花畑だけは写真におさめたくて、車を少しだけ止めて記念撮影。
こんなすばらしい風景と出会えるなんて、疲れも吹き飛ぶようです。