日本共産党 田村智子
コラム

【10.03.22】あふれるメッセージ 「女性のつどい」

東京・北区で、横浜・戸塚区で

 
地域での「女性のつどい」も花盛りとなってきました。
20日は横浜市戸塚区で、22日は東京北区で、元気いっぱいの女性たちとすばらしい語らいのひと時をもつことができました。

政治への思いをメッセージカードで集めながら「つどい」を迎えたのは戸塚区のみなさん。
会場でもみなさんの思いをまずお聞きしようと、マイクが次々と手渡されていきました。

駅前再開発でビルのテナントに入ること求めている商店街。ブティック経営の女性は、賃料が払えなくなるのではと不安が広がっていることを切々と話してくださいました。
「閉店セールをしています」の言葉に胸がつまりました。けれど「春にはリニューアル・オープンができるよう、がんばっていきます」、心から拍手を送りました。

一年間、保育所への入所ができずに悩んできた女性。
子どもを預けて仕事を本格的に探そうとしていたのですが、それではどれだけ待っても入れない。
短時間でも預かってくれる託児所をみつけ、一日に2ヶ所の託児所に預けながら(二重保育)働き始め、やっと春から認可保育所への入所が決定。
「この子がどんなに負担だったか」、わが身のように痛みを感じます。
「私の子どもは入れたが、どこかで泣いているお母さんがいる。もっと保育所をふやして」、その通りと大きくうなずきました。

北区の「女性のつどい」。
3年前の参院選、東京選挙区で惜敗した直後にも「女性のつどい」を開いた地域です。
「あのときは、田村さんに会ったら泣きそうだから参加できない」という声もありました。
みなさんとの再開を果たして、「会いたかった」「待ってたのよ」。

「介護職場で働いているのは年金生活者」と訴えた女性。足腰の痛みを抑えながらの介護現場でいいのか、介護をする側も、受ける側も、今のままでは不幸だ…。
年金だけでは暮していかれない現実と、介護職場の低賃金の問題が鮮明にわかります。

障害者自立支援法をなくしてほしいと、マイクを持ったのは視覚障害をもつ女性。
どれだけの負担と不安をひろがたか、話している途中で涙がこみあげ、話し続けることができなくなりました。
「廃止」「出直し」を約束していた民主党、社民党。なぜ政権与党になって廃止を遅らせるのか、涙と怒りがこみあげます。

言いたいことがいっぱいある。その思いを声を、だれが国会に届けるのか。
それが今度の参議院選挙なのだと、あらためて実感します。

北区の「つどい」では、女性の代弁者となって奮闘してきた女性議員の活躍も紹介しました。
1970年代、革新勢力の躍進で国会に女性議員が増えました。
「女性は30才で定年」が当たり前だった放送局を名指しでとりあげる。
男女雇用機会均等法の審議では、名だたる新聞社でも女性採用が1割台にとどまっているが、これが解決できるのかと迫る。
年金についての法案が審議されれば、「低賃金で働かされてきた女性は、男性の半分の年金。年金問題は女性問題だ」と迫る。

職場での差別に泣かされてきた女性たち、その声を正面からうけとめて、非正規雇用の差別をなくすことが、政治に求められていたはずです。
ところが自民党政治のもとでは、この苦しみを女性にとどまらず、とりわけ若者たちのなかに大きくひろげてしまったのです。

だからこそ、政治を変える波もこれまで以上に大きく起こせるはず。
「つどい」の語り合いを、もっと大きな対話につなげて参議院選挙を迎えましょう!