日本共産党 田村智子
コラム

【10.03.12】「二分の一成人式」と親子レク

学年末の思い出に残る一日

 
朝7時45分、集団登校の旗当番。
すぐに渋谷駅へ向かって、8時からの労働者後援会の宣伝に合流。
次は江東区へ。重税反対全国統一行動の江東区の集会に参加して、デモ行進を歩きました。
「消費税増税」計画がまたも持ち上がり、怒りをぶつけるコールを元気にしました。

デモ行進を途中で抜けて、昼食もそこそこに、急いで向かったのは娘の学校。
学年末を迎えて、5、6時間目に大切な行事があったのです。

まずは5時間目の授業。「二分の一成人式」。20歳の「二分の一」の10歳。
赤ちゃんの頃のことを写真や記録でまとめ、今日までの出来事をふりかえり、自分の成長を実感しよう、という授業。
10年間を振り返った仕上げは、家族への手紙を書くこと。
私たち保護者も、我が子への手紙を用意して、この日を迎えました。

子どもたちの発表のあと、最後は親子で手紙の交換。
子ども数人が代表で手紙を読み始めると、授業に参加していたお母さんたちが目をうるませ、それが子どもたちに伝わるのか、読んでる子どもも涙声になり…。
不思議なもので、子どもも大人も、なぜ涙が出るのか、わからないんですよね。

「忙しいのに毎日ご飯を作ってくれてありがとう」とあらためて言われると、「ありがとう」といわれるような努力をしているのだろうかと思って胸が熱くなり、子育てや家事や仕事で追われる日々を思って胸が熱くなり。

私も我が子への手紙を書いている最中に、何度か目頭が熱くなりました。
自然と手紙の最後には「生まれてくれてありがとう」「これからもよろしくね」と書いていました。
あらためて自分の気持ちを手紙に書く、というのは、なかなか良いものだなと実感もしました。

親子とも感動がさめやらぬもと、6時間目はPTA企画。
実は、今年度、私は学年委員を担当していたので、この企画の立案・運営の張本人の1人だったのです。
事前の打ち合わせや準備に、時間もあまりとれないなかで考えたのは、「親子レク・なわとび大会」。
子どもたちが頑張ってできるようになった技の披露、親子で大なわ挑戦(5分で3クラス合計500回に挑戦!)。
にぎやかに楽しく(だと思います)、あっという間の45分が過ぎました。

子どもたちが、嬉しそうに、二重とび、高速のかけとび、はやぶさ(初めてみると思わず歓声をあげてしまう技です)など跳ぶ姿は、ほれぼれとします。
つっかかって何度も挑戦している姿も、「がんばれ!」と声をかけたくなります。

何より、こういう親子行事だと、保護者のみなさんの参加がぐっと増えるのが嬉しい。
親子でとりくめる行事が年々減っていくもとで、みんなが何を求めているのか、あらためて考えさせられます。

あ〜終わった〜! 片づけを終えて、他の学年委員のお母さんたちと拍手拍手。
もうこの学年も終わり。大変だったけど、やっぱりPTA役員をやってよかった、と思える一日になりました。

来年は、授業時間がまた増えて、高学年はほぼすべて6時間授業。
ますます、授業以外で親子が交流できる企画はたてにくくなります。
先生方のゆとりも年々奪われていくのが、目に見えてわかります。
このもとで親はどこでがんばるのか、学校とどういう関係を築いていくのか…。
考えるほどに悩みが深まる胸のうち。そんな気持ちを、子どもと親の歓声と笑顔で、少し立て直す一日でもありました。