コラム
【10.02.28】23歳のヘルパーさんが入党してくれました
千葉県でみぞれ混じりの雨の中
千葉県習志野市、朝10時に党の事務所に到着してまもなく、ガラス戸の向こうに白いものが舞い始めました。
「あら、雪になってきましたよ」
午前中、入党のお誘いで町をまわり、午後は「つどい」を企画しているこの地域。
「なんとか昼にはやまないかしら・・・」
この天気のなか、仕事前に事務所に寄ってくれたのが23歳の女性です。
特養ホームに働く彼女は、「介護の仕事が好き」と優しい笑顔をうかべるのです。
お母さんの入院が長引き、病院への支払いも、生活費も、一人で担ってきて、このままでは限界になってしまうと、地元の党市議が生活相談にのってきたのです。
「赤旗も勉強になるから読みたい」と、学習意欲も豊富。
ぜひ共産党に入ってほしい、と昨年末に、市議さんが声をかけたら、「嬉しい!」という答えが返ってきたとか。
仕事で忙しい彼女と、時間をとって話す機会がやっととれて、私も入党のすすめをすることとなりました。
特養ホームで、「おじいちゃん、おばあちゃんから学ぶことがたくさんある。疲れている時、悩みがある時は、なぜかわかるんですね。元気ないけど、どうしたの?って、声をかけてくれるんです」
いつも笑顔で介護ができたら、それにはもっとゆとりが必要。
こんな話を少ししただけで、「入ります」と入党申込書に名前を記入してくれました。
家庭の苦労を「悲観」せずに、前向きに乗り越えようとするしなやかな強さ、他者への思いやり深い心根、短時間話しただけでしたが、そんな人柄がひしひしと伝わってきて、
こういう女性と「同志」になれることが、本当に嬉しい。
午後、2ヵ所を回った「つどい」でも、心から入党のよびかけをしながら、話をしました。
印西市での「つどい」では、「日本共産党がめざす経済のあり方は? 人間はどうしてもお金をもうけることに走らざるをえないのでは?」と、時間終了後も、奥深い質問で語りあうことができました。
科学的社会主義の真髄をつく質問です。
「短時間ではこたえにくいのですが」と前置きしつつ、私なりに答えたあと、
「こういう質問をされるのは、何か経済のことで関心をもつきっかけがあったのですか?」と尋ねてみたら、自分の会社を倒産させざるをえなかったとのこと。
その過程であったであろうことを考えると、質問の意味の深さを思わずにいられません。
こういう方こそ、日本共産党に入って、一緒に、労働について、貨幣・紙幣の役割について、なぜ「利潤第一」の衝動を資本はもたざるをえないのか等々、考え、話し合いたいものです。
もっと話したい気持ちはありつつ、会場の時間の都合もあり、また日曜日に母の帰りを待つ家族もあり、夕闇が迫る頃、印西市をあとにしました。
夕方6時過ぎ、帰宅すると玄関に夫の長靴が出ていました。
雨の中の買い物、ということもありますが、実は前日夜、私が夜遅く帰宅すると「ガラスの器を割って、足を切った。病院で3針縫った」と夫の報告。
晩御飯の片付けのとき、誤って器を落としたらしいのです。
血が止まらないので、夜9時頃、車を運転して救急外来で診察してもらったとか。
リビングをみると、ガラスの破片も飛び散ったであろうおかずもきれいに片付けられていました。
ラグにふき取ってもあとがのこった血痕が痛々しい。
夜や土日の仕事が急にふえて、子どもだけでなく夫の負担も急に増えてしまったと思います。
けがをしながら、食器の片づけまでしてあることに、感謝の気持ちでいっぱいになりました。
足の指が包帯でまかれて、長靴しか入らなかったのでしょう。
無口な夫で、私もあらためて「ありがとう」と言う機会が、照れくさくてあまりなかったのですが、この土日は、「ありがとう」「けがをしても片付けてくれたんだ。大変だったね」「痛い?大丈夫」と心から感謝やねぎらいの気持ちを言葉にできました。
(伝わっているかは「?」ですが・・・)