日本共産党 田村智子
コラム

【10.02.27】山梨で充実の滞在6時間

甲州市、甲府市での「つどい」

 
雨は山梨に近づくほどにあがっていくようでした。
午後1時前に塩山駅におりると、東京を出たときより暖かさを感じるほど。ぶどう畑が点々とみえる甲州市が、最初の「つどい」の会場です。

会場には、昨年、党議席の空白を見事に克服した川口信子市議の姿。
「お久しぶりです。よかったですね」と固く握手をかわしました。半日だけ応援に入った市議選挙、そのときお会いした方のお顔もだんだんに思い出してきました。

30分の時間をいただいての話。そして意見交流や質問タイム。
山梨に来る機会はそうたくさんではありませんから、この時こそと、私も話に熱が入ります。
農家が大手スーパーの買いたたきにあっていると、三浦大根の例をあげて話すと、「そうそう」と大きくうなずく姿。
後期高齢者医療制度が、高齢者人口が増えるほど、保険料値上げの仕組みになっていることを話すと、驚きと怒りとあきれたような声があがります。

会場からの発言もよかった。
「小学校の卒業アルバム代は、子どもの人数が減ると一人あたりの負担が重くなってしまう。今年度の卒業生のアルバム代は一人あたり2万円をこえる」
「高齢者の一人暮らしで、さみしく不安だった。共産党に入り、お話しする友達もひろがり、今はさみしくないです」

発言でもりあがる甲州市の「つどい」を中座して、次に向かったのは甲府市の西部地域。
結婚式場のようなきれいな会場で、やはり30分の演説。
質問も、「日米安保条約について共産党はどう考えているのか」「共産党という名前を変えてはどうか」「政党助成金を受け取れば、という意見にどうこたえるか」など、内容の濃いものばかり。
やりがいのある質疑応答となりました。

最後の会場は、甲府市の南部地域。今度はお寺の講堂が会場です。
すでにあたりは暗くなり、煌々と明かりのともる講堂が浮き立っています。
「お寺で演説をするのは初めての経験です。ご協力ありがとうございます」と、まずは、ご住職に頭をさげました。
残念ながらこの会場は、冒頭で30分お話して、すぐに東京に戻ることになりました。
講堂を出る私をご住職がわざわざ見送ってくださいました。

 
30分の演説を連続3回、質疑応答含めれば、どれだけ話したことになるでしょうか。
凝縮したスケジュールでやりがいを感じつつ、もっと時間があれば、みなさんのお話をじっくりお聞きできるのだけれど、ともったいない気持ちもしてきます。

お寺から甲府駅に向かう車中、どうすれば山梨の町の活性化につながるか、運転手をしてくださった党員の方としばし語り合いました。
「地方都市の場合、家業を子どもがつげるかどうかがカギではないですか」と言うと、その通り、とのこと。
山梨では、とくに農業・林業でまともな収入がえられなければ、地域の過疎化はとまらないというのです。

どうしたら地域社会を崩壊させずに発展させることができるか。
山梨のみなさんと語り合うことは、まだまだたくさんあります。