日本共産党 田村智子
コラム

【10.02.18】千葉県医師連盟のみなさんと懇談

「初めて」がいっぱいの2時間

 
千葉駅近くのホテルの会議室、わくわくしながら足をふみいれました。
千葉県医師連盟の役員、県・地区の医師会の役員のみなさんが集まり、日本共産党の議員や県の役員と懇談。千葉県内では史上初ですし、全国の医師会のなかでもおそらく初めてのことでしょう。

会場に足をふみいれると、志位和夫委員長が談笑している姿がみえました。
私もその輪にくわえていただき、開会前から、あいさつをかわします。
とにかく、笑顔笑顔の和やかな雰囲気に、喜びがいっそうましてきます。

6時半、開会。
あいさつに立たれた藤森宗徳 千葉県医師連盟委員長。
「私たちの要望と日本共産党の医療についての政策は一致している」との言葉に、背筋がぞくぞくしました。

続いて志位委員長が、お礼をのべながらあいさつ。
診療報酬の大幅な増額、医療費窓口負担の引き下げ、後期高齢者医療制度の廃止でがんばる

決意を話し、「私たちは要求での一致を大切にしています。政党支持は自由であるべき。みなさんに日本共産党を支持してと押し付けるものではないので、どうぞご安心を」としめくくると、笑いとともに拍手がおこりました。

千葉県の医療体制についての短時間でも内容の濃い報告があり、参加者全員の紹介があり(医師連盟のみなさんは一言ずつのお話も)、その合間での個々の懇談もあり、なんとも充実した2時間となりました。

会費制の立食ビュッフェは、ホテルの方が一人分にとりわけたお皿を次々テーブルに運んでくれます。
立食といえば、自分で食事をとりに行くものと思っていたので、これも私には初体験。
お話しながら、自然に食事をすることができます。

「こういう集まりは、他の政党とはやってこられたのですよね」
「もちろんです。自民党とは毎年やってきました」
政権交代がもたらした劇的変化を実感する瞬間です。

救急医療体制について、小児の救急車搬送の7割以上が緊急性がなかったとの報告。
どの電話からも「#8000」で夜間の医療相談ができるようになって、改善がすすんでいることも知りました。

「電話の相談を受け付ける体制はどうなっているのですか」
報告をしてくださった県医師会の李先生を探して質問。
「看護師が3人でやっています」
「病院も看護師不足が深刻ですよね。体制をとるのはご苦労が多いのでは?」
夜間の電話受付ですから、その大変さは想像を超えているでしょう。

そのほか、交通事故の際の自動車保険が適正につかわれていない問題、開業医の消費税負担

の問題など、何人かの方々と個別にお話を伺っていきました。

自己紹介の時には「私は自民党員」「私はどちらかといえば右」と話しておられた方とも、

自然に友好的に対話ができることが何より嬉しい。

真剣に医療や政治を考えあい、意見交換し、私たちはそれを行政に生かすべく活動する。
こんな関係が大きく広がっていくならば、日本の医療を立て直す道が拓けるはずだと確信しました。
支持する、しないは、その方の自由。まずは一致する問題意識や要求で話をしよう。
なんと心躍るとりくみでしょう。

要求で一致した方のなかには「しんぶん赤旗」が浸透し始めていることもわかりました。
「読んでみると、実にいい新聞。みなさんも、赤旗ぐらい読まないといけません」
マイクを通して、自民党員だという方がよびかけた一幕には、笑いと拍手がわきました。

閉会してからも、懇談は途切れず、あちこちで記念撮影や握手が続くほど。
充実した2時間に大満足。各地で、こんな新しい懇談の輪をもっと広げていきたいです。