日本共産党 田村智子
コラム

【10.02.04】匝瑳市議補選の応援に

熱烈な声援が家から車から

 
千葉県匝瑳市(そうさし)は、九十九里浜の北側、植木の生産量が日本一という緑豊かな街です。
(初めて伺う市なので、事前に少し調べた情報ですが…)
千葉駅から銚子行きの電車に乗ると、途中駅で「上り線を待ち合わせます」のアナウンス。
単線の路線なんだと、なんだか懐かしい気持ちになります。

八日市場駅、駅の裏側は田んぼがえんえんと広がる風景。
米農家の平均年収がたったの39万円(2008年度)、「しんぶん赤旗」の記事を思い出します。
昨日の雪が、田んぼにまだら模様をつくっています。

電車を降りる、寒い!
「朝は路面が凍結していたんですよ」と迎えにきてくれた地元の方。
「東京でも、朝は路面がうっすら凍っていましたから。こちらはもっと大変でしたよね」

市議補選の投票日直前、定数3をめぐって5人が立候補。
日本共産党からは、市役所で30年以上働いてこられた、日色あきひろさんが名乗りをあげました。

眼鏡の奥の目のやさしさが印象的な日色さん、車椅子にのっての演説です。
手にも少しまひがあることが、マイクを握る様子からわかります。

市役所でも障害年金を担当した期間があり、退職してからは、障害者福祉協議会の会長もつとめてこられました。
最初の演説ポイント、住宅地での宣伝が始まりました。
日色さんが話していると、通りかかりの車がスピードをおとして手をふる、家の中から出てきてあいさつする、若い人が熱烈に手をふって車で通り過ぎる場面も。
その盛り上がりに、私の応援演説にも力が入ります。

「とても反応がいいですね。こんなに手ふりがあるのは、なかなか経験がないです」
次のポイントに向かう時に、地元の方に声をかけました。
「市役所の職員でしたからね」

短時間の会話でしたから、この返事を移動しながらかみしめました。
親身になって相談にのったんだろうな、「お世話になった」「支えてもらった」という方が、がんばれと思いをこめて手をふっている、熱烈な声援の意味がわかりました。
国民の苦難にこたえるという日本共産党員としての志が、地域住民のために働くという公務員の役割と重なり合ったのだろうなと、胸が熱くなりました。

移動中も、家の窓からのりださんばかりに手をふる女性の姿がありました。
植木の手入れ中の男性が、はしごの上の不安定な位置から振り返って、手をふり続ける姿もありました。

勝ちたい! 思いがこみあげてきます。
匝瑳市では、国保税の大幅値上げという重大問題がもちあがっています。
平均一人3万円! しかも今年4月に続いて再来年4にも再値上げを決めてしまったというのです。

これだけ暮らしが大変で、収入が落ち込んでいるときに!
議会では反対したのは、日本共産党の二人の議員だけとは!
この値上げへの怒りも広がっていることは想像にかたくありません。

寒さが厳しくて、昼食休憩には、あたたかい味噌汁が体中にしみわたるようでした。
手作りの味噌かな、さんまの佃煮も味付けが絶品、おにぎりの味噌和えはササミかな?
ストーブも人情もあたたかい事務所で、勝利への希望を語り合って、匝瑳市での活動終了。
党の役割、党員の生き方を、何度も思う選挙応援でした。