日本共産党 田村智子
コラム

【10.01.31】「元気が出ました」の声を励みに

各地で演説会が始まりました

 
「朝が早いですね」、エレベーターで会場に向かう方が同じ言葉を口にしていました。
日曜日の朝10時、東京・清瀬市での国政報告会(演説会)、主任弁士は久しぶりです。
40分の演説で、いまのわくわくする世の中の動き、日本共産党へのさまざまな期待、どんなふうに話そうかと考えるだけでも楽しくなります。

私が到着したときには会場はほぼ満席。
みなさん遠慮されるのか、一番前の席があいていて、後ろではいすの追加。
「どうぞ、もっとお近くへ」と声をかけたい気持ちです。

今週は27日の大田区での1000名をこえる演説会もありました。これから各地での演説会が次々に行われる予定。
いよいよ参議院選挙目前の様相に、気持ちがいっそうひきしまります。

 
清瀬市の演説会では、飛び入りの応援弁士の方いらっしゃいました。
豊島区の元区長、加藤一敏さん。
2007年の参議院選挙で、清瀬市の街頭演説は沿道をうめつく方々が集まってくださいました。
その光景は今でも目にやきついています。
そのなかに加藤さんが聴衆の一人として参加してくださったとのこと。

「どうしても国会にあげたい」との熱弁に、思わず涙腺がゆるみそうになりました。
あのときの選挙の悔しさを我がこととして、いまも思ってくださる。加藤さんと同じように熱い思いで応援いただいている方々の気持ちが私の体中にみちるようでした。

これまで、私の演説は「力みすぎ」と指摘をうけることがありました。
がんばる!気持ち、政治への怒りが前面に出て、ついつい「絶叫調」になりがち…。悩みの種でした。
できるだけ語りかけるように、心にすっと自然に入れるように、と願いつつ反省を繰り返してきました。

今回、もちろん必勝の気持ちに変わりはない、どころか、雪辱を果たすというというさらに強い気持ちになっていますが、ちょっと変化(変身)しつつあるかな、と思っています。
町での対話、各地をまわって次々におこる面白い出来事、日本共産党をとりまく状況が大きく変わっている、それが、私の話し方にもあらわれているのかもしれません。

「政治の話はご法度だ、という商店会の役員の方が、高速自動車道路の無料化は納得がいかないと、堂々と話をする時代です」
「各地の農協では、民主党の所得補償の政策では、私たち野菜農家はやっていかれない。コメを作り続けたい農家にもなんの補償もない。なんとかしてほしい、と日本共産党に率直な声がよせられる」
私自身が体験した変化を伝えると、会場では笑い声や驚きの声があがります。
もちろん、政治をこう変えよう、というところではこぶしをにぎってしまうほど力が入るのです。

演説会では、帰りにみなさんと握手をします。
このときに感想を口にされる方がどれだけいるか、どきどきします。
大田区でうれしかったのは「イメージチェンジしましたね」と笑顔で声をかけていただいたこと。これは見た目ではなく(見た目は、年をとった分は変わっていても大きくは変わっていませんから)、演説の内容や話し方のことだと思うと励みになります。
清瀬市でも「感動というより、胸にすとんとおちました。元気がでました」と声をかけていただきました。

演説だけでは勝てないけれど、でも、候補者活動にとってどれだけ演説をみがけるかは活動の柱です。
辛口の意見もいただかないと、磨きがにぶりますから、どうぞ、お聞きいただいたみなさん、遠慮なく、感想・意見をおよせください。

演説会は、みんなが語り部になろうという気持ちを育てる場。
有権者過半数との対話の力になるよう、私も、いっそうの努力をしていきましょう。


 
1月27日大田区演説会で、若者たちと「勝つぞー!」