日本共産党 田村智子
コラム

【10.01.15】党大会3日目 若者たちが大奮闘

元気な日本共産党を知ってほしい!

3日目、討論の最終日。若者たちが次々と発言に立ちました。
学校で、会社で、孤立を深める若者の姿は、昨日までの発言でもたびたび触れられていました。
みんなのなかにいても「孤立」「孤独」を深める若者。
失職し就職もままならず、ついに住まいさえも失い、「26年間も生きたからもう十分」と生きることさえあきらめていた若者。

その痛々しい姿に、私がどうしても問題意識をもたざるをえないのが、学校教育のあまりにも無残な実態です。人間を育てるはずの学校教育が、傷つき自信をなくし、人と関わることさえもできない若者を次々と生み出しているのではないのか。

過度な競争のストレスが子どもたちの発達に障害をもたらしている、国連子どもの権利委員会が12年も前に日本政府につきつけた勧告です。
この指摘を真摯にうけとめ、真剣に一人ひとり、そしてすべての子どもたちの人格の形成こそが、教育がはたすべき役割だと、日本の教育システムを見直していたならば、これほどに若者たちが傷つけられることはなかったのではないのか!

「孤独」の殻をやぶって、人間とかかわり、社会にかかわり、社会にはたらきかけて生きる道を見出す、そのきっかけが日本共産党との出会いだったという経験は、今、全国各地に広がっています。

日本共産党と出会ったことで、エネルギッシュな歩みをする若者の発言も、会場をわかせました。
20代で町議、市議としてがんばる若者たちが、次々に発言に立ちました。
そのひとりが、山梨県河口湖町で町議になった山下利夫さん。

前日の夜、千葉、神奈川、山梨から参加しているみなさんの宿舎を訪ね、山下さんともあいさつをしたばかり。
「発言通告はしているんですが、希望者が多いから難しいかな」と、はにかんだように話す彼に、「発言できるといいね。楽しみにしています」と握手したばかり。
発言者の紹介のなかに彼の名前が呼ばれたときは、「よし!」と思わず私もガッツポーズ。

日本共産党の議席がない富士河口湖町に2年前に移り住み、議席獲得をめざした山下さん。
最初のあいさつまわりでは「地縁血縁の強い地域だから、当選は難しい」と、何人もの党員、後援会員に言われ、「自分は必要とされているのだろうか」と悩んだ日々があったといいます。
けれど町民アンケートにとりくんで、自分と同じ若い世代から、暮らしの要求が次々によせられ、同じ世代の声を議会に届けなければ奮起。

保育所の門前で「子ども医療費を中学生まで無料に」と呼びかけ、署名を集め、運動を起こしたそうです。
難しいといわれた町議選挙で、見事当選。
さらに初議会では、住民の運動、署名におされ、「中学生までの子ども医療費無料化」条例が成立!
一人の勇気ある立候補が、町の政治を一歩動かした。
さっそく彼は、保育所の門前で「みなさんの要求が実現します」と知らせる宣伝へ。
成果を知らせてこそ、住民が主人公、政治は変えられるという実感を、町にみなぎらせることができるでしょう。

会場からたびたび感嘆の声、拍手がわきました。
香川県小豆島に移り住み、来年の選挙で町議の議席をとがんばる福本耕太さん。
若者との接点をもとめ、自分が好きなサッカーのチームがないかと、近所のスポーツ店へ。
少し年上の店主が、青年団などへの顔つなぎをしてくれたといいます。
若者が進学、就職で島から出て行ってしまうことに心を痛めていることもわかったのだそうです。

こうやってがんばる若者たちが、孤立している若者をつなぐ輪になってほしい。
自らの人生を、新しい政治の実現に重ねていくことができたら、孤独から抜け出して、連帯の輪、絆をつくることができるはず。

こんな人生を歩んでいる若者がいること、ぜひ、多くの人たちに知らせたい!
福井市議の鈴木正樹さんは、地元新聞に「これからの福井の10年を担う人物」の一人として特集されたと発言し、会場から拍手喝さいを受けていました。

日本共産党は、まだまだ若者のなかに浸透していません。
けれど、生き方を模索して、自分の居場所を探して、自分の心の根っこにある思いにこたえる道を日本共産党の政策や歴史のなかに見出して等々、
日本共産党と出会う若者が毎日、毎日、この日本のなかで広がっている。
私も接点をつくる役割を担うぞ! 手が赤くなるほど力をこめて拍手を繰り返した3日目でした。