日本共産党 田村智子
コラム

【10.01.14】来賓あいさつに経済界、農協役員も!

時代の変化を肌身で感じた党大会2日目

 
第25回党大会2日目の議事は「来賓あいさつ」でスタート。
昨日から「サプライズがあるのでは?」という声が聞こえていました。
どなたが、最初のあいさつに立たれるのか、期待のざわめきが静かに会場に漂いました。

全国革新懇、代表世話人の品川正治さん。
紹介されたとたんに熱い熱い拍手が大波のようにおこりました。
経済同友会終身幹事、大企業の役員として経済界の中枢で活動をされてきた品川さん。

自らの戦争体験から、憲法9条守れの声をあげられ、「しんぶん赤旗」への登場も何度かありました。
経済界で中枢にいた人とも政策的な共感が広がる、日本の将来像への一致点がある、そのことに新たな可能性を何度も感じてきました。

しかし、党大会のあいさつはさらに踏み込んだものです。
すごい時代になってきた。そう思うと涙もろい私は、なんだか胸がつまってくるのです。

「激動の時代がついにやってきた」
「規制緩和、構造改革で日本の経済も政治も深刻なゆきづまりにおちいっている」
「その底には反共があった。この反共が崩れている。このときに、みなさんがどうするのか」

来賓あいさつで、これほどに心をゆすぶられたことがあったでしょうか。
時代の変化にかなう活動をしているだろうか、かつてない可能性にくらいつき、本気で時代を動かそうと知恵も力もつかっているだろうか、自問させられるあいさつでした。
立ち上がって拍手したい、スタンディングオベイションの気持ちがわかりました。

もう一人のサプライズ。JA全中(全国農業協同組合中央会)専務理事。
農協の役員が日本共産党の党大会に参加する時代になったのだ!
またまた胸がつまり、目頭が熱くなりました。

JA25回全国大会に昨年、初めて志位委員長が来賓として招かれあいさつ。
今度は、私たちの25回大会にJA会長のメッセージを専務理事が代読する。
音をたてて「反共」がくずれて、新しい政治の可能性をまっすぐに話し合うことができる、そのことを象徴する来賓です。

農作物の際限ない輸入自由化に、日本の農業は瀕死の状態。
食料主権を掲げる共産党の党大会は私たちの要求と完全に一致する。
WTOの交渉は、「悪い合意はしないほうがいい」
あいさつの合間に「そうだ」のかけ声、そして大きな大きな拍手。
「日本の農業を産業として守れ」というきっぱりとした立場は、
私たちの政策、私たちが求める新しい日本の政治と完全に一致しているのです。

なんという時代になったのでしょう。
起こり始めた変化を知らせたい。そして胸襟を開いて、本当に広範な人たちと、これからの日本のあり方を話し合わないと。
これだけの変化に私たちが答え、更なる変化をつくらなければ。