日本共産党 田村智子
コラム

【10.01.11】社会人になるということは・・・

新成人へのメッセージを街頭から

 
今日は「成人の日」。
新横浜駅前にむかう道は、振袖姿の女性たち、スーツ姿の男性たちでいっぱい。
そして駅前の道は、「おめでとうございます」と声をかける宣伝隊がずらり!
なんとも華やかでにぎやかな光景です。

私たち日本共産党を真ん中にして、社民党、民主党のみなさんも一列になっての宣伝。
成人式での宣伝の歴史は、なんといっても私たちが一番長い。そして宣伝隊の人数ももちろん一番!
党議員や私たち候補者にくわえて、青年のみなさんもマイクをにぎって、新成人へのメッセージを届けていきます。

高すぎる学費、就職の不安、若者が声をあげてこそ世の中は変わる!
若者の人生を応援する政治へ、私たちもがんばります!

手を振って「おめでとうございます」と声をかける私とはたの君枝さん。
にこやかに手をふり返す若者の姿も。
はたのさんの息子さんも、成人式に参加されるとのこと。息子さんの同級生の若者かな、うれしそうに手を振る若者の姿。

私の息子も成人式を迎えるとき、同級生たちの姿をみかけたらわかるのかな?
大人の顔つきの若者に、かつての面影をさがすことができるだろうか…ちょっと不安です。
中学の学区自由化で、同級生たちの名前と顔が、今でも一致していないのですから。

横浜市から午後は東京へ。
渋谷駅ハチ公前で、若者たちが次々にマイクを握っての「成人式宣伝」です。

学費ゼロをもとめて、署名や国会要請にとりくんできた学生。
安全・安心な食料は日本の大地からと農民運動をすすめる青年、
地域に若者の平和の輪を広げる運動…
渋谷で平和のコンサートにもとりくんだミュージシャンも、歌で参加。
よし! 若者がんばってるぞ!

一人ひとりの話にうなずいたり拍手したり。
とても寒いなかでしたが、力強い若者の話に胸のうちは熱くなってきます。
ハチ公前で待ち合わせている人や、交差点で信号待ちの人も、時折、宣伝カーを見上げています。
なかには、晴れ着姿の女性数人がたばこを吸う姿も。「堂々と吸っていいでしょ!」と誇示しているような表情にもみえます。

さあ、私も心をこめてメッセージを。
「新成人のみなさん、おめでとうございます」
「今日から堂々とお酒が飲める、タバコが吸えると言われますが、もっと大切なのは、社会人になるということですよね」
さっきの晴れ着姿のお嬢さんたちを思い浮かべて、こんなふうに放し始めました。

社会人になるということは、自分の力を社会に生かして、社会をつくる一人になるということ。
新成人のなかには、まだ学生の方もいるでしょう。
大学や専門学校で自分の力を大いにのばして、その力で日本の社会をつくってください。

自分の力をのばすこと、生かすこと、それを阻むものをとりのぞいていきましょう。
学費が高くて学ぶことを阻まれている学生がいる。
就職難で、自分の力を社会に生かす道を歩めずに苦しんでいる若者がいる。
たちあがって、動かそう。私たちも全力で応援する、こたえる。
そんな気持ちをいっぱいこめて話をしました。

新成人のみなさんが生まれたころ、20代半ばだった私の姿も思い出していました。
湾岸戦争がおこり、戦争をやめさせるために何かできないかといてもたってもいられなかった時代。
新宿3丁目の歩行者天国で、若者の宣伝とダイ・インをした、
代々木公園の野外音楽堂で、戦争反対のコンサートを企画して、当時「バンドブーム」で音楽活動していた若者たちが集まった、
世の中に黙っていられなくて、声をあげた20代の日々。
それが今の世の中につながっていることを、最近、たびたび実感します。

新成人のみなさん、社会人として、あなたの力を生かしていこうよ。
一人ひとりの力がほんとうに大切にされてこそ、日本の社会は今よりもっと元気になるんだ!

こうして私の3連休は終わっていきました。
私の実家の小諸に出かけていた家族も帰ってきて、それぞれに充実した連休になったようです。
お年玉を祖父母にもらった子どもたちもニコニコ顔。何日ぶりの家族そろっての晩ご飯で、小諸の話題に花が咲きました。