日本共産党 田村智子
コラム

【09.12.04】千葉県ではじめての街頭演説

柏駅のデッキはまるで小劇場

 
午後2時からの街頭演説。
柏駅東口のデッキに15分ほど前につきました。

宣伝場所は…と探すまでもなく、「舞台設営」がすすんでいました。
デッキの上は、もちろん歩行者専用ですから、宣伝カーではなくハンドマイク。
通行する人がよく見えるようにと、ポールをつかって横断幕を高く掲げ、まさに小舞台。

この舞台設営のすぐ横では、大道芸の若者が三角コーンを器用に操る芸の真っ最中。
歓声や拍手が二重にとりまく人の列から起こります。
「重なっても大丈夫だろうか?」――気持ちよく演説するためには周囲の協力は不可欠です。

午後2時の宣伝開始直前に、大道芸終了。よかった。
私もたすきをかけた姿で拍手してしまいました。
ほっと一息ついている若者に「これから私たち街頭宣伝なんですが、よろしいですか?」
一応声をかけました。
「どうぞどうぞ」と優しい笑顔。
これで舞台設営は完璧です。

参議院千葉選挙区の予定候補、さいとう和子さんの地から強い演説。
「事業仕分けの基準はなんだったのか」
率直な疑問、怒りをぶつけての話に、通行人の足もとまります。

私は千葉でのデビュー演説。
「二人並んでたっていると、いよいよ、共産党は千葉で2議席をねらうのか、と思われそうですが…、私は政党を選ぶ比例代表の予定候補です」
緊張しているときこそ、少し場がなごむような話から、と思っての滑り出し。
「すべったらどうしよう」と不安を払拭するように、優しく笑い声をたてていただきました。

後期高齢者医療制度の問題、失業給付、派遣切りの問題。
財源のこと、演説でふれたいことは山盛りです。

そして多くの国民のみなさんのなかにも、政治で聞きたいこと、言いたいことが山盛りなのではと思いました。
立ち止まってしばし聞き入る方、少し遠巻きにして注目してくれる方。
そういう姿が、どこを向いても目に入るのです。

真剣なまなざしが向けられると、話をする者は、本当にやりがいがあるものです。
一緒に世の中動かそう、その思いをいっぱいにこめて話しきることができました。

握手にまわると、「私も長野県出身だよ」「葛飾には選挙の応援でいったよ」等々、私がどこの出身で、どこに住んでいるか、地元の後援会の方々がわかって声をかけてくださいます。
2ヶ月足らずの期間に、心をよせていただいて感謝感謝です。

千葉県では、クリスマスイブの24日、各地で「派遣村」(街頭相談)が行なわれるとのこと。
労働組合や医療団体、市民団体、そして日本共産党の市議団が力をあわせての運動です。
私も参加の予定。
寒空のもと、路頭に迷う人がいないよう、現実をよくつかんで行政に必要な支援を求めていきたいと思います。