日本共産党 田村智子
コラム

【09.11.28】千葉県旭市で演説会

市議選挙でかならず空白克服を!

 
日が落ちるのが早くなりました。
房総半島を走る車をみるみる夜の暗さが覆っていきます。

午後6時頃、高速自動車道をおりると、街灯がほとんどない道を走ることに。
「これを暗い、と感じる自分が悲しいね」
都会の明るすぎる夜に慣れてしまい、夜の当たり前の情景が「珍しい」とは…。

日中、車を走らせれば、広い田んぼや畑がみえたのではないでしょうか。
旭市は、土地の7割が農地や林、自然豊かな町だと、市のホームページに紹介されていました。

午後7時からの演説会、30分前に会場にたどりつきました。
控え室で弁当をいただいていると、夏の都議選で応援に駆けつけてくださった方など、次々、激励に訪ねてくださいました。
伝統工芸の佐原張子を届けてくださったのは、3代目として張子をつくり続ける鎌田芳朗さんです。

参院選の千葉選挙区予定候補、斉藤和子さんも、手渡された張子に歓声をあげていました。
斉藤さんは、農家の娘として育ったことを誇りしていて、名刺には元気いっぱいのニンジンのキャラクターまでついています。
演説会でのあいさつも、農家の声も捕らえて、迫力満点!               

演説会の主役は、12月6日告示の市議会議員選挙に立候補を予定している太田まさのりさん。
舞台袖で早くから、にこやかに出番をまっていました。
4年前、旭市は合併にともなう選挙が行なわれ、残念ながら、日本共産党は議席を空白にしてしまいました。太田まさのりさんが、旭市で初めての党の議席獲得に大奮闘しているのです。

太田さんの訴えの第1は、国保税1万円の引き下げ。
資料をいただいて私も驚きました。合併後は保険料も水道料金も値上げがすさまじい。
不況の影響で収入が押さえ込まれている中で、税金や保険料、公共料金の値上げがくらしを直撃しているのです。

私も旭市議会を変えようと、力いっぱい訴えました。
これまでの市議会は、驚いたことに、市民の陳情を「全員一致」でいくつも否決してきたというのです。
「後期高齢者医療制度の見直し」(廃止ではなくせめて見直しを、という意見です)
「障害者自立支援法の『応益負担』の抜本的見直し」
市議会として、国に意見書をあげることがなぜできないのか!
しかも、全員が市民の声に背を向けるとは!

演説のあいまに、会場から「そうだ」等々の合いの手が度々入り、大変、話しやすい雰囲気でした。
「75歳以上の高齢者と子どもの医療費は無料に。これは旭市でめざすと同時に、国の制度としても求めていきます」
「太田さんを市議会に送り出して、私を参議院に送り出していただいて、どちらが先に実現できるかやってみようではありませんか」
「よし、やってみよう!」

話を終えて会場出口でみなさんと握手。
はじける笑顔の列が続きます。
「今度は銚子にも来てください」「はい」
銚子はこの旭市の先なんだよな、と答えてから思い出しました。

房総半島の先まで、足を運ぶ機会をたくさんつくるのはなかなか難しい。
でも、行きたいです!
農業、漁業、日本の第1次産業を支える地域。
多くのみなさんと、日本の将来を展望するようなお話をしたい!