日本共産党 田村智子
コラム

【09.09.28】無料駐輪場がなくなる?

綾瀬駅で緊急アンケートをよびかけました

自転車が生活の足、それが葛飾区や足立区で暮らしている皆さんの実感でしょう。
問題は自転車をどこに停めるか、です。
綾瀬駅の周辺には、約2000台の自転車を停められる無料駐輪場があります。
私もほぼ毎日利用しています。

「有料化の計画がある」と聞いたのは、今月半ば。
足立区と葛飾区にまたがる長い長い無料駐輪場、足立区部分の有料化を10月の足立区議会で区が提案するというのです。

まさに寝耳に水、利用者の一人としても黙っているわけにはいきません。
この地域の野島英夫区議、その後継者として活動している折笠明実さん、そして地域の共産党支部のみなさんと一緒に宣伝行動スタートです。

朝6時半からの綾瀬駅での宣伝、私は7時過ぎから合流しました。
「利用者に全く知らせず、有料化の提案がされようとしています」
「みなさんの意見を緊急アンケートでお寄せ下さい」

有料化計画を知らせるボードを用意してあったので、多くの人が歩きながらじっとボードをみつめています。
驚いたように見ている人も少なくありません。

綾瀬駅周辺には、有料駐輪場も次々作られています。
8時間100円、これではほとんどの人が、一日200〜300円の出費です。
私も時々は利用しますが、毎日となると、これは痛い。

有料駐輪場がいっぱいになったら、どこに自転車を停めればいいのか、
無料駐輪場の役割は本当に大きいのです。

足立区の計画を詳しく聞き取ったわけではありませんが、
わかっている範囲では、綾瀬駅周辺の景観美化が主要な目的のようです。
駅周辺を禁煙化し、無料駐輪場も整備して、この機に有料化、管理運営は財団に任せるとのこと。予算は5億円だとか。

無料駐輪場は地域の「邪魔者」「厄介者」ということなのでしょうか。
停める場所が足りなくて、自転車の置き方が乱暴になっていく問題はあります。
それなら、朝、自転車整備をしてくださる係の方を、夕方まで配置できるように予算を組んだり、利用者にマナー向上をよびかけることはしないのでしょうか。

環境問題がいわれ、子育てしやすい社会、高齢者に優しい社会が叫ばれているもとで、
自転車をどう利用するか、駐輪場をどう整備するかは、大いに議論をしたいテーマです。
議論をよびかけもせず、いきなり有料化というのは、絶対に納得がいきません。

このアンケート、料金受取人払いの封筒をつけて配布しました。
どれだけの方が応えてくれるか、どんな声がよせられるか、とても楽しみです。
とにかく、黙って容認はできない。
区民、住民、当事者参加の新しい政治が始まっているのですから、それを地域のすみずみに広げるたたかいにもしていくつもりです。

利用者としては、無料駐輪場は絶対に必要だ!と声を大にして伝えたいと思います。